魔女は誘(いざな)う (1改)、(2)
こんばんは。放映中のヤマト2199、ついに来週最終回ですね。後半になるに従いストーリーは予想外の展開を見せてます。終盤ではヤマトの女性クルーが多く出てくるのが嬉しかったりします。
さて、今回はミレーネルさんの妄想ストーリーの2回目です。ついでに1回目も少し表現などを直したので同時にアップします。もちろん大筋は変えていませんので、飛ばして(2)「魔女の誤算」から読み進めてもらってかまいません。この話は3回まで続く予定です。
まだまだ続く森雪の受難、今回も全編官能編です。 (1)ではお風呂が舞台でしたが、今回の(2)ではいつもの趣味に走っちゃっています・・・
さて、今回はミレーネルさんの妄想ストーリーの2回目です。ついでに1回目も少し表現などを直したので同時にアップします。もちろん大筋は変えていませんので、飛ばして(2)「魔女の誤算」から読み進めてもらってかまいません。この話は3回まで続く予定です。
まだまだ続く森雪の受難、今回も全編官能編です。 (1)ではお風呂が舞台でしたが、今回の(2)ではいつもの趣味に走っちゃっています・・・
.
.
.
<プロローグ>
ガミラス情報部特務官のミレーネル・リンケはバラン星アケーリア遺跡の超空間ネットワークを利用し、姿を半実体化してヤマトに侵入した。目的は情報収集とヤマトの拿捕。ヤマト乗員は眠らされ艦は漂流をはじめた。100式偵察機で哨戒任務に出ていた古代進と森雪が帰艦すると第一艦橋はもぬけの殻状態であり、ただならぬ事態に2人は艦内の調査を開始した。
ミレーネルは舌打ちをした。
(・・全てが予定通りだったのに。艦載機が出ていたとは誤算だったわ)
ミレーネルは、早速戻ってきた2人に精神の罠を仕掛けようとする。
「まあ、いいわ」
ミレーネルはにやりと唇を吊り上げた。
「他の乗員には楽しい夢を見せてあげたけど、余計な手間をとらせてくれたあなたたちには、悪夢を見させてあげる・・・」
艦内を探索する古代進と森雪、二人はミレーネルの作り出す幻影に翻弄されていた。古代は幼少期の家族や兄の姿に悩まされ戦意を喪失。雪は失っていた過去の記憶の影に怯える。雪はいつしか病院のベッドに眠っていた。その隣にはもう一人の自分。不可思議な状況に愕然とする雪、傍らでは看護婦姿のミレーネルがほくそ笑む。
だがそのとき、雪は美しい女性が微笑む姿を見た。
「大丈夫・・・」
彼女の言葉に雪は自分を取り戻す。その美女は同じ船務課の岬百合亜だった。いつもとは違ってミステリアスな雰囲気だが。一方、ミレーネルは驚嘆した。
「なぜ、お前が!?」
張り巡らした幻影のトラップ、そこに入り込むことができるとは・・。ミレーネルは、一旦、その場から退き、雪への精神干渉を諦めなくてはならなかった。
ヤマトはワープ直前だった。止めなければワープアウト地点でガミラスに拿捕されてしまう。雪は百合亜のアドバイスを受け機関室へ走る、波動コアを抜き取るために。エンジンのキーパーツである波動コアが無ければ、波動エンジンは鉄の固まりに過ぎない。ワープのカウントダウンをぎりぎりで止め、波動コアを抜き出す。なんとかワープを阻止して一息つく雪。ひとまず危機は去ったかに見えた・・・
<1 魔女の誘惑>
ミレーネルはもちろん諦めてはいなかった。再び雪に精神干渉を仕掛け、波動コアをエンジンに戻させようと暗示で促す。
「なんてことをするんだ、さあ、それを元に戻せ」
育ての親である土方司令の幻影を見せる。
「地球が滅んでしまうわ、さあ戻しなさい」
軍服姿のミレーネルが耳元でやさしく囁く。だが、雪はその幻影を振り切った。
通用しないと悟ったミレーネルは違う策を考える。
(あんた、気に入ったわ。あたしの見せる恐怖に動じないとはね。じゃあ逆にとびっきり甘い夢を見させてあげる。)
唇をにやりと曲げ、魔女は新たな罠を仕掛けようとしていた。
--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--
「・・・ここは? お風呂?」
雪はヤマトの大浴場で身を投げ出していた。手脚が弛緩して気持ちよい。髪をあげた顔は心地よさに上気している。
「いい気持ち・・・」
雪がつぶやく。自分は何をしていたのだろう・・・、でも、気持ちいいから、他のことなんて考えられない・・・、陶然として状況に流されていた。
そこに2人の女性が入ってきた。2人とも全裸だ。1人は薄青い肌をしたミレーネルだった。着やせするのか意外と豊満な胸に張りのあるヒップが艶めかしい。口元に微笑を浮かべている。もう1人は普通の地球人の姿、岬百合亜だ。少女から大人に脱皮しようとしている初々しい体つき、若鮎のようなフレッシュさにあふれている。ただ、その表情に意志は乏しく人形のようにミレーネルに付き添っている。
雪はきょとんとしていた。
「岬さん・・・、え、あなたは誰? そ、その肌の色は?・・・・」
雪の意識が覚醒しはじめる。ヤマトに乗り込んできたメリダと同じような肌色。では、この女はガミラス? 雪は身構えた。だがミレーネルは微笑を絶やさない。
「私はミレーネル、あなたを癒しにやってきたの」
「え!? 癒し? 」
「ええ、あなたは疲れているの。こちらへいらっしゃい」
「ちょ、ちょっと待って!」
ミレーネルはくすりと笑った。
「なにも怖がる必要はないのよ、さあ、わたしの眼を見て」
「えっ」
ミレーネルの瞳が紅く染まる。その妖しい輝きから雪は眼を逸らせなかった。
(いやっ、これは見ちゃ駄目・・・)
だが、ミレーネルの眼力が先に雪の心を縛っていった。
(あ、だめ・・・)
雪の瞳から凜とした生気が消えていく。ミレーネルの言葉が暗示のように雪の心に投げかけられる。
「私はあなたのお仲間よ」
(ち、ちがう・・・あなたはガミラ・・・)
「お仲間よね」
(・・・・)
ミレーネルの瞳の魔力は、雪の抵抗しようとする心を消し去っていく。代わりにミレーネルの言葉がするりと心に染み込んでいく。
(・・・お仲間・・・)
(そうよ・・・ミレーネルさんは、わたしの大切なお友達・・・)
生気を失い、とろんとした表情になった雪。完全に暗示に屈したようだ。
(ふふっ、まずは第一段階成功ね。さあ楽しませてあげるわ)
ミレーネルが唇を舐めながらにやりと笑う。淫らな雰囲気も漂わせて。
「さあ、こちらへいらっしゃい」
脳裏を甘美に刺激するようなミレーネルの声。その響きに雪は支配されている。声に引き寄せられるように雪は立ち上がり、ふらふらと浴槽の外に出る。
ミレーネルと百合亜の間に椅子が一脚おいてあった。椅子といっても透明な一枚板を折り曲げてつくった簡素なものだ。座ると丁度股間部分がスリットとなっている。雪は裸体を隠すこともせず従順にそこに座る。
「さあ雪、体を洗って差し上げるわ。岬もお願いね」
「はい、ミレーネル様」
百合亜は従順に頷く。
(いつ岬さんはミレーネルさんとお友達になったの?・・・)
そのような疑問が雪の脳裏に浮かんだが、その答えを得る前だった。
「あっ!、んっ!」
思わず声が出た。ミレーネルと百合亜がボディソープを自らの胸や腹部に泡立て、その泡まみれの姿のまま、座っている雪の前後をサンドイッチするように密着したのだ。
「あぁっ!」
雪は泡と女体の感覚に体を震わせる。(暗示にかけられているせいか)意識に靄がかかっているかのようだったが、躰への刺激ははっきりと認識された。
女性と裸で抱き合うなんて初めての経験だ。前からは百合亜、背中にはミレーネル。ミレーネルの豊かな胸を背中で感じ、百合亜の小ぶりだが張りのある胸の弾力を、自分の胸で感じあう。お互いの乳首が接すると、初めての感触につい声をあげてしまう。
「あっ!」
「可愛い・・雪さん」
百合亜が冷静につぶやく。百合亜は雪と目が合うと、そのまま顔を近づけ、唇を重ねた。
「えっ!?」
プリッとした唇の感触。女性同士の禁断のキス。雪は一瞬いやがるそぶりをみせるものの、その官能の渦に取り込まれる。さらに百合亜は舌をせばめ、雪の口内に侵入する。
(あっ!)
突然の侵入に一瞬、目を見張るものの、その蕩けるような感触を雪は受け入れる。雪の口腔内を隅々まで蹂躙する百合亜の舌。その一方で巧に躰をローリングさせ、ボディ洗いのまま乳首への刺激も続いていた。どこで覚えたのか、めくるめく官能の淫技だ。
「ふふっ、じゃ、こっちも綺麗にしてあげる」
ミレーネルは仰向けになり、椅子の下に頭を入れた。仰ぎ見ると、中央のスリットからは、雪の秘部が露わになっている。ミレーネルは舌を伸ばし、包皮に隠された陰核、そして興奮で濡れ始めている陰唇を刺激する。
(う、うんっ!・・・)
突然の刺激に躰をびくつかせて反応する雪。しかし口腔は百合亜の舌で犯されているため、声を出すことができない。ミレーネルの長い舌は、雪の股間を縦横無尽に這い回る。陰部の中にまで侵入して肉壁を刺激したかと思うと、そのまま後方にまで舌を這わし、アナルまでも舐めまくる。すべてが雪にとっては初めての経験だが、巧みな舌技に嫌悪感よりも快感が上回ってしまう。
「・・あっ! いやっ!・・・あぁっ!」
百合亜の唇が離れると雪は嬌声を上げ続けた。口内、胸、秘所、敏感な箇所を同時に刺激され、雪は妖しい悦楽を強制的に味あわせられている。バージンの無垢な躰は、軽い刺激だけでも感じてしまう官能ボディへと着実に開発されていった。
「・・ねぇ、もうこれ以上は・・・あぁぁっ!」
容赦を請おうとするが、ミレーネルと百合亜の責めはさらに激しくなる。躰の各部がジンジンと疼く。
「・・あぁっ! 許してっ!!」
「本能に従えばいいの」
「そうよ雪さん。気持ちいいのを我慢しちゃだめ」
躰を貫く雷撃のような快感に、雪は自分の躰を制御できない。
「あぁっ!!、だめっ!・・・イクっ!」
躰をのけぞらせ、全身をビクつかせる雪。絶頂のあまり脳裏は真っ白となる。
「・・・あ、あぁっ・・・」
雪の体がだらりと崩れ落ちる。なんとか意識は繋いでいるものの放心状態のままだ。妖しく変えられていく躰に精神が追いつかない。ぐったりと顔を落とし、肩で息をしエクスタシーの余韻に浸る。
「まだまだよ。もっとよくしてあげる」
シャワーで雪のボディを流しながらミレーネルが囁く。その傍らで百合亜は別の準備をしていた。トレーニング用だろうか?銀色に輝くダブルベッドほどのエアマットを用意し、マッサージ用の透明なローションのような液体をふりかける。百合亜はマットの上にうつぶせに伏せ、躰を前後左右に動かして、マット全体にローションをまんべんなく行き渡らせる。表情は変わらず乏しいが、ねっとりと躰に絡みつくローションの感触は気持ちよさそうだ。
ミレーネルは雪を促して、マットの上にうつぶせに這わせる。背中からローションをたらす。暖かいローションの刺激に、雪は体をビクッと震わせる。
「さあ、続きよ」
うつぶせの雪の肢体にミレーネルと百合亜は躰を密着させ、艶めかしく舌を這わせていく。
「あっ!」
ミレーネルと百合亜のテクニックは絶妙だ。それぞれ脚にまたがり、足指の一本一本までしゃぶったかと思うと、雪のボディを両側から脚で挟んで前後に動き刺激を加える。その間も指は胸を揉んだり乳首を愛撫したりと、雪の官能を休ませない。女体をフルに使った二人の全身愛撫、適度に粘つくローションの生暖かい感覚が、雪をさらに昂ぶらせる。
ミレーネルは雪の体を回転させて仰向けにされると、股間に顔を埋めた。
「・・あぁーっ!!」
再び淫らに舌を使い、雪の躰の芯に悦楽を打ち込む。下腹部から広がるエクスタシーの波は雪をさらに桃源の境地へといざなってゆく。
「・・あっ! あぁ-ーっ!」
嬌声をあげ続ける雪。
「もう、声が大きいんだから。雪さんは」
百合亜は雪の顔上に跨がると、ぐっとその腰を落とした。
「・・えっ!? あっ!」
顔面騎乗された雪。まだ蕾の百合亜の淫唇が眼前に迫る。それでもムッとした女匂がまとわりつく。
「どう、舐めてみたいでしょう?」
(・・・え?・・・)
その言葉に誘われるように、つい舌を出してしまう雪。自分の股間をミレーネルが刺激しているように恐る恐る舌を繰り出す。そして次第に、ミレーネルの動きをトレースするかのように百合亜を舌陵辱してしまう。
「あんっ! そう、上手よ」
百合亜は雪を弄ぶかのように、股間をぐいぐいと押しつける。
(こんなのだめ、でも・・・)
雪は新たな悦楽をも感じはじめていた。される悦びだけでなく、する悦び。二人の調教愛撫は確実に雪の精神を淫蕩に蝕んでいった。
--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--
「ふふっ、もう少しね」
ミレーネルがつぶやいた。雪はヤマトの機関室で倒れていた。傍らにはミレーネルの影。雪が妖しく悦楽を感じているのは、全ては彼女の脳内での出来事だった。ミレーネルが精神干渉して雪を快楽責めにしていたのだ。
(あの、岬とかいう女の幻影も作り出して奉仕させたけど、意外と効果があったようだわ)
諜報部特務官であるミレーネルは、スパイ活動のためにあらゆることを学習している。その中には性的な技術も当然含まれているのだ。それでなくても上官のセレステラの寵愛を受けている身、女性との愛撫は慣れている。まして相手が処女なら、無地のキャンパスを快楽に染め上げることなどなど容易いことだ。
「・・・あっ・・あっ・・・」
雪は微かな喘ぎ声を上げている。脳内で感じていることだが、その甘美な仮想経験は現実の肉体に反映されるのだ。躰の各部では脳内の経験を逆トレースするかのように筋肉が反応する。雪の肉体は、処女のまま淫靡に開花させられつつあった。黄色いユニフォームの内側で。
夢の中では長い時間が経過しているようだが、現実では、ほんのわずかな時間のことだった。
(さあ、続きを楽しませてあげる。そしてわたしの・・・・)
魔女は手を緩めずに、雪をさらに妖しい官能世界へいざなっていくのだった。
<2.魔女の誤算>
雪への精神干渉は続いていた。ミレーネルは性的なエクスタシーで雪を堕とそうとしているのだ。仮想性交を楽しみながら。
--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--
3人はベッドルームに移動していた。雪は全裸のまま、ベッドにぐったりと体を俯せに投げ出している。肌は上気し、息が荒い。快楽の余韻がまだまだ続いているようだ。だがミレーネルと百合亜は、雪を休ませない。
「さあ、続きを楽しみましょう」
二人は雪の躰を弄ぶ。
「・・・あっ! ああーっ!・・・」
ミレネールが唇を奪い、耳元や項を責めれば、百合亜は足先から太股まで淫猥に舌を這わす。ミレーネルが胸を揉み乳首を吸えば、百合亜は股間に頭を潜らせ、指と舌を使って秘所からアナルまでを蕩けさせる。
「・・んあっ! ・・あぁっーっ!!」
嬌声を上げ続ける雪。全身は更に弛緩し、真っ白となった脳裏には、愛撫の快楽が落雷のような刺激となって落ち続ける。開発され続け、エクスタシーを強制的に覚えさせられてしまった躰。全身性感帯に改造されたような浅ましい肉体は牝の本能だけを貪り続ける。そして当然のように、まだ手つかずの牝の中心が更なる欲求を感じていた。
「そろそろアレが欲しいんじゃない?」
ミレーネルが雪の耳元で囁く。
「えっ!・・・あっ!・・いやっ・・・・」
雪は顔をさらに赤らめ、ミレーネルから視線を外す。まさに自分の考えていた浅ましい欲望を指摘されたからだ。
「ふふっ、恥ずかしがらなくていいのよ。女だもの、欲しいわよね」
そしてミレーネルがにやりと笑う。
「じゃあ、あなたの望んでいるモノをあげる」
「えっ?」
ミレーネルは立ち上がり、自分の股間に指を伸ばす。雪は固唾を飲んでその様子を見る。
「・・・んっ、・・・」
低いうなり声を上げるミレーネル。指が陰核を刺激すると、それはムクムクと膨らみ、棒状に成長した。
「えっ!どうしてっ?」
雪は目を見張り驚く。ミレーネルの股間で成長したクリトリスは、まさに男性器状へと変化していた。凶悪にエラを張り、逞しさを醸し出すように血管が浮き出ている。巨根をしごきながらミレーネルは誇らしげだ。
「どう、あたしのモノ? もう待ちきれないでしょう。これで愛してあげる」
(・・・そんな・・・なぜ・・?)
女性の股間に生えた男根。ミレーネルの暗示に支配されているとはいえ、さすがに不可思議な現象に雪は驚愕を覚えた。だが、その逞しい肉棒で突き回される悦楽への期待も雪の脳裏には浮かんできている。混沌とした意識の中でミレーネルのモノを見つめていると、そこに百合亜も近寄ってきた。
「ねえ雪さん。わたしのモノも見て下さる?」
「!?」
百合亜もミレーネルと同様に陰核を刺激する。
「え!・・・百合亜さんも・・・」
百合亜の股間にもミレーネルに負けるとも劣らない逞しい肉棒が生える。成熟前の青い肉体とグロテスクに成長したペニスのコントラストが、倒錯的な魅力を醸し出す。
男根を生やした二人は妖しい笑みを浮かべながらベッドに這い寄り、雪の躰に手を伸ばす。ミレーネルの指が雪の股間を探ると、そこが大洪水となっていることに満足する。
「欲しくて欲しくてたまらないのね」
ミレーネルは中指についた透明な愛液を舐めながら、雪の羞恥心を刺激する。
「・・・えっ! あっ、そんなこと・・・」
「我慢しなうていいのよ」
ミレーネルは雪を仰向けに押し倒すと、両脚をかかえ、その間に躰を割り込ませる。剛棒がじゅくじゅくに濡れた泉へ突き進んでいく。
「あぁぁーっ!!」
先端が少し入っただけで雪は悶絶の叫びをあげる。
「・・あら、まだこれからよ」
ミレーネルは焦らすように入り口付近を責め続ける。暗示下とはいえ、女性に生えた男性器には違和感を感じるだろう。だからそれを受け入れさせるためには、雪に自ら求めさせなくてはならない。
(こんなのおかしいわ・・・でも、なんて気持ちいいの・・・)
女性のペニスという違和感。だが、挿入される快楽には抗えない。
(先端だけでこれなのに・・・奥まで突かれたら・・・・)
雪の脳裏では、女性のペニスの違和感よりも、それがもたらす快楽の方を強く求めるようになっていく。それはどんどんと膨らみ、そしてついにおねだりの言葉を告げた。
「お願い・・・頂戴・・・」
ミレーネルがほくそ笑む。これで雪は違和感なく男根の快楽を貪るはずだ。
「いい子ね。さあ召し上がれ!」
ミレーネルが腰を埋めていく。雪は絶叫し、渇望の肉棒を満喫する。
「あっ! あっ! いいぃーっ!!
雪の膣はミレーネルの巨根を完全にくわえ込んだ。ミレーネルが腰を使う。女性の中心を犯す激しい突きに、雪はこれまでとは違う質のエクスタシーを感じていた。躰の奥から全身へ、指の先から髪の毛の一本一本まで、みっしりと染み渡っていく悦楽の波動だ。エラの張ったカリで膣肉をえぐられるたびに、雪の躰は腰をひくつかせて反応し、男根の刺激を漏らさず堪能する。
「あっ、あーーっ!!」
絶叫する雪。すると百合亜が雪の顔の側に腰を降ろした。
「・・えっ? なにっ?・・」
真っ赤な顔で百合亜を見る雪。逞しい百合亜のモノが眼前に迫る。
「お口にあげる」
百合亜は自分のモノを手に取り、雪の口に導いていく。喘ぎ声を上げていた口に異物を入れられ、眼を見開き、驚嘆の表情の雪。上下の口を同時に肉棒で塞がれるとは思ってもみなかった。
「さあ、舌を使って。あなたの愛しいモノよ」
雪には妖しい感情が沸き上がっていた。2本の肉棒を同時に受け入れ、それを味わうという背徳の快楽。口腔内を蹂躙する肉棒は、子供のおしゃぶりのように、とても愛しいものに感じてしまい、舌をからめて味わってしまう。
「あんっ、雪さん上手。ほんとに初めてのフェラなの?」
通常の生活ではありえない禁断の乱交体験、しかも相手は女性である。だが肉欲に負けて溺れている雪にとっては、それはもはや背徳の悦びとなり、彼女をより一層深いエクスタシーに堕としていくのだった。
雪の上下を犯す百合亜とミレネール。先に限界に達したのは百合亜だった。
「んぁっ! もうイきそうっ!」
百合亜が口走る。
「さあ、雪さん、あなたが一番好きな飲み物をあげる」
雪の口から肉棒を引き抜く百合亜。
「えっ?」
恍惚の表情で、しかし疑問の声を出す雪。だが百合亜はそんなことは気に留めず、肉棒に手を添えて、雪の半開きの口元に先端をあてがう。
ミレーネルが腰を使うのを止めて雪に囁く。
「雪、それはあなたの大好物よ。さあ、味わいなさいっ!」
その言葉が合図のように、百合亜のペニスから、牝精液が吐出される。
「あっ!」
それは舌上を白く染め、さらに喉奥へとピュッピュッと吸い込まれていく。通常の生活ではありえない精飲という行為。初めてのアブノーマルな経験にも関わらず、百合亜とミレーネルによって「好物」と暗示をかけられた雪は、それを美味しいものとして吸収し飲み込んでいくのだ。
「ああ、いいわぁ雪さん! まだまだ出るっ!」
興奮した百合亜の発射量はすさまじい。雪も反応して舌を大きく伸ばし、より多くのザーメンを受け取ろうとする。長い長い噴出が終わるころには、口周りもべたべたに白く汚し、雪はとろんとした恍惚の表情を浮かべていた。
「・・・あ・・・あ・・・」
一方、雪の口を犯した百合亜は征服感に満ちあふれた表情だ。
「どう、あたしのザーメン。美味しいでしょう。もうこれ無しじゃ生きられないわよ」
さらにミレーネルが言葉を続ける。
「精液を飲むだけで雪は感じちゃうのよ。淫らな肉体ね」
惚けたまま、その言葉を受け入れていく雪。二人の言葉は雪の性的嗜好までも自在に変えていくのだ。
ミレーネルは挿入したままだが、百合亜の射精の間は腰を止めていた。
「さあ、あたしのも奥に注いであげたいけど、せっかくだから雪も射精してみる?」
「・・・えっ?・・・」
口元に白い残渣をつけながら恍惚の表情の雪、だが、ミレーネルの声に微かに反応する。
「ふふっ、牝の悦びと牡の悦び、どちらも味合わせてあげる。そう言っているの」
「・・・・」
ミレーネルは雪の躰をひねり、繋がったまま雪を四つん這いにさせた。
「あっ!」
雪が声をあげる。ミレーネルは膝をたて、雪を後背位で責める格好となった。
「バックから犯されるのもいいでしょ、でもね」
ミレーネルの右手が雪のクリトリスに伸び、指先で弄ぶ。
「あぁーっ! ・・・・えっ? なにっ?」
雪は、自分の躰に異変を感じた。股間に妖しい波動を感じる。
「ふふっ、百合亜の射精がうらやましかったでしょ。」
「・・あぁっ!・・」
「飲むのもいいけど、出すのも試したいわよね」
ミレーネルが繋がりながら、耳元で妖しく囁く
「・・ああっ!・・・」
「ほら、躰は正直よ」
ミレーネルの言葉通りに雪の躰が反応する。それは男性器の形となって具現化した。
「ほらーっ、立派なモノが生えたじゃない!」
雪の淫核はミレーネル以上の巨根へと成長した。皮の剥けた亀頭は大きく膨らみ、その先端からは既に透明な液体がにじみ出している。茎の部分に浮き出た極太の血管が男根の禍々しさを強調する。
「・・うそっ・・・」
「嘘じゃないわよ、ほら感じるでしょ」
ミレーネルが茎の部分を持って扱き始める。
「あっ!やっ!・・・・気持ち・・いいっ!」
女性がペニスを生やすことを雪はすでに受け入れている。だが自分に生えた男性器の感覚は想像以上のものだった。
「ふふっ、牡の感じ方もなかなかいいでしょ。ほら、両方楽しませてあげる」
ミレーネルは腰を前後に使い、雪の牝肉を再び犯し始める。そして右手は淫らな動きで剛棒を扱き続ける。牡と牝のオルガスムスが雪を同時に襲う。
「あっ!いいーーっ!」
絶叫を続けるだけの雪。これまで刻み込まれてきた快感、それを更に上回る雌雄のエクスタシーは雪の自我を完全に溶けさせようとしていた。しかもミレーネルは雪のペニスにもっと深い快感を与えようとする。
「もう、たまらないでしょ。でも、扱くのより、挿れたらもっといいわよ」
ミレーネルが百合亜に眼で合図する。百合亜はにやりと頷き、雪に近づく。彼女の勃起はおさまっているようだ。
「ふふっ、雪さん。あたしが童貞を奪ってあげる」
「えっ!」
すると百合亜は、四つん這いになって腰を雪の股間に近づける。手を後ろに伸ばし、ミレーネルから雪のペニスを受け取ると、それを自分の秘部に導いていった。
「え!あっ!・・やっ!・・百合亜さんやめてっ!」
「ふふっ、女を抱く悦びも知ったらくせになっちゃうわよ」
百合亜はそう言うと、腰を器用に動かし、雪の巨根を淫唇にするりと飲み込んでいく。
「ああーーーっ!」
雪は再び絶叫する。牡性器を生やされた事によって、女性に挿入するという性欲は確かに雪の中に芽生えていた。しかし自らの牡性器で女肉を抉る快感は予想以上だ。
「百合亜さんの中、熱くてきつくて気持ちいいっ!」
百合亜は器用に腰をローリングさせ、雪の童貞ペニスを弄ぶ。一方ミレーネルも後ろから淫肉を突き上げる。挿れる快感と挿れられる快感。性を超越した複合快楽に雪は飲み込まれていくだけだった。
淫欲にまみれた3人の交わりも、そろそろ終わりを迎えようとしていた。
「さあ、そろそろ最後よ」
ミレーネルの腰がこれまでより激しく前後に動き始めた。
「・・・あっ! あーーっ!・・・・」
喘ぎながら放心状態の雪。後ろから突かれることによって、自動的に前の百合亜にペニスを打ち付ける。百合亜はそれを飲み込み、さらに卑猥に腰を動かしてより深くくわえ込む。それによって雪は更なる高みに昇っていく。
「さぁ、たっぷりと中へ出してあげるっ!」
ミレーネルが雪の腰をがっちりと掴み、そのまま膣中へ精を放った。ドクっドクっと大量の精が雪の奥へと注ぎ込まれる。
「いいっ!! イクーーっ!」
何回達したことだろうか、しかし一番の牝の絶頂を感じながら雪は白濁液を愛しく受け入れていく。同時に雪のペニスも反応し、限界に達しようとしていた。
「あ、出るっ!出ちゃうーーっ!! 出されながら出しちゃうっ!!」
「きてーっ!雪さんっ!」
暴発した男根から濃厚な初ザーメンが百合亜の中に吸い込まれていく。注がれながら、注ぎ込む。牝の終わる事なきオーガズムに、牡の刹那的な射精快感がプラスされる。処女と童貞を同時に失うという禁断のエクスタシーに溺れ、雪は我を忘れて雌雄の悦楽を貪るだけの淫獣と化した。
--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--
機関室で倒れている雪、その躰はピクンピクンと痙攣し、荒い息と紅潮した肌が、脳内快楽の凄まじさを物語っていた。ユニフォームの中では大量の汗と淫液が放出されている。もっともユニフォームの裏地に織り込まれたナノマシンが余分な水分を吸収し、有機物は分解してしまうため、不快感を感じることはない。
「さあ、雪。あなたはもうこの快楽から抜けられない」
雪の耳元でミレーネルが囁く。
「あなたは私のもの。私にさえ従えばいくらでも気持ちいいことをしてあげる」
「・・・はい・・・」
うつろな表情で雪が答える。夢を見ていたかのような脳内でのめくるめく快楽は、雪の現実の肉体に逆トレースされて反映され、肉体を淫靡に変えている。そして、その肉体の変化が、再び雪の現実の意識にリバースされる。現実でもミレーネルに従って快楽を欲するようになってしまっているのだ。
「さあ、立ちなさい雪」
雪が体をゆっくりと起こす。眼前のミレーネルが雪に命令を下す。
「波動コアをエンジンに戻しなさい。そうすれば気持ちいいことをしてあげる」
「はい」
雪は波動コアを手に取り、夢遊病者のような表情でエンジンベイ内部に入っていく。今の彼女を動かしているのはミレーネルへ従うことと、その褒美の性的快楽だけだ。ミレーネルが見守る中、ついに波動コアが雪の手でエンジンに挿入された。
そのときだった。
「ユキーーッ!!」
ミレーネルの夢から覚めた古代が、波動エンジン内に脚を踏み入れミレーネルを狙撃する。
「痛いじゃない」
ミレーネルはにやりと笑う。ミレーネルは意識を半実体化させているだけなので、物理的な攻撃は通用しない。だが一瞬、雪の支配は解かれ、雪は意識を失って崩れ落ちる。古代は雪を救出し、エンジンベイにミレーネルを封じ込めることに成功した。
波動エンジン内は波動防壁が働き、半実体化の姿といえど脱出することはできない。エンジンが起動されると、ミレーネルは断末魔の叫びをあげて消滅した。その意識がバラン星の肉体に戻ることはなかった。
ヤマト乗組員たちは意識を取り戻し、再び艦内は正常に戻った。ガミラスの恐るべき企みは阻止されたのだ。淫猥な経験を強いられた雪だったが、その記憶は残っていない。全ては夢の中の出来事。人間は昨日見た夢も覚えていないものだ。干渉者たるミレーネルが消滅したことで、それが思い起こされることはない。(肉体に起こった変化で)気怠さは感じていたが、それは眠らされていたためだろうと雪は得心した。
しかし、なぜ古代はミレーネルの精神干渉を打ち破り、雪を救出することができただろうか? それは雪が送ったメッセージのためだ。古代は艦内劇場のスクリーンに映し出された「タスケテ」という文字を読んで自分を取り戻したのだ。
ミレーネルの脳内性交体験は、雪の肉体にフィードバックされていた。体中が敏感に開発され、秘部は男根を受け入れたかのように蠕動していた。だが、淫核を成長させて生やされた男性器の感覚は、現実の女性の体では対応することができない。そのため微かに残っていた雪の正常な本能が違和感を感じSOSが発せられたのだ。そのシグナルはミレーネルの精神干渉に紛れて古代の元へ届けられたのである。これは魔女の誤算であった。
ヤマトは再び長い旅路についた。しかしミレーネルは本当に消滅したのだろうか。魔女は長生きするものと噂に聞くが・・・・
.
.
<プロローグ>
ガミラス情報部特務官のミレーネル・リンケはバラン星アケーリア遺跡の超空間ネットワークを利用し、姿を半実体化してヤマトに侵入した。目的は情報収集とヤマトの拿捕。ヤマト乗員は眠らされ艦は漂流をはじめた。100式偵察機で哨戒任務に出ていた古代進と森雪が帰艦すると第一艦橋はもぬけの殻状態であり、ただならぬ事態に2人は艦内の調査を開始した。
ミレーネルは舌打ちをした。
(・・全てが予定通りだったのに。艦載機が出ていたとは誤算だったわ)
ミレーネルは、早速戻ってきた2人に精神の罠を仕掛けようとする。
「まあ、いいわ」
ミレーネルはにやりと唇を吊り上げた。
「他の乗員には楽しい夢を見せてあげたけど、余計な手間をとらせてくれたあなたたちには、悪夢を見させてあげる・・・」
艦内を探索する古代進と森雪、二人はミレーネルの作り出す幻影に翻弄されていた。古代は幼少期の家族や兄の姿に悩まされ戦意を喪失。雪は失っていた過去の記憶の影に怯える。雪はいつしか病院のベッドに眠っていた。その隣にはもう一人の自分。不可思議な状況に愕然とする雪、傍らでは看護婦姿のミレーネルがほくそ笑む。
だがそのとき、雪は美しい女性が微笑む姿を見た。
「大丈夫・・・」
彼女の言葉に雪は自分を取り戻す。その美女は同じ船務課の岬百合亜だった。いつもとは違ってミステリアスな雰囲気だが。一方、ミレーネルは驚嘆した。
「なぜ、お前が!?」
張り巡らした幻影のトラップ、そこに入り込むことができるとは・・。ミレーネルは、一旦、その場から退き、雪への精神干渉を諦めなくてはならなかった。
ヤマトはワープ直前だった。止めなければワープアウト地点でガミラスに拿捕されてしまう。雪は百合亜のアドバイスを受け機関室へ走る、波動コアを抜き取るために。エンジンのキーパーツである波動コアが無ければ、波動エンジンは鉄の固まりに過ぎない。ワープのカウントダウンをぎりぎりで止め、波動コアを抜き出す。なんとかワープを阻止して一息つく雪。ひとまず危機は去ったかに見えた・・・
<1 魔女の誘惑>
ミレーネルはもちろん諦めてはいなかった。再び雪に精神干渉を仕掛け、波動コアをエンジンに戻させようと暗示で促す。
「なんてことをするんだ、さあ、それを元に戻せ」
育ての親である土方司令の幻影を見せる。
「地球が滅んでしまうわ、さあ戻しなさい」
軍服姿のミレーネルが耳元でやさしく囁く。だが、雪はその幻影を振り切った。
通用しないと悟ったミレーネルは違う策を考える。
(あんた、気に入ったわ。あたしの見せる恐怖に動じないとはね。じゃあ逆にとびっきり甘い夢を見させてあげる。)
唇をにやりと曲げ、魔女は新たな罠を仕掛けようとしていた。
--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--
「・・・ここは? お風呂?」
雪はヤマトの大浴場で身を投げ出していた。手脚が弛緩して気持ちよい。髪をあげた顔は心地よさに上気している。
「いい気持ち・・・」
雪がつぶやく。自分は何をしていたのだろう・・・、でも、気持ちいいから、他のことなんて考えられない・・・、陶然として状況に流されていた。
そこに2人の女性が入ってきた。2人とも全裸だ。1人は薄青い肌をしたミレーネルだった。着やせするのか意外と豊満な胸に張りのあるヒップが艶めかしい。口元に微笑を浮かべている。もう1人は普通の地球人の姿、岬百合亜だ。少女から大人に脱皮しようとしている初々しい体つき、若鮎のようなフレッシュさにあふれている。ただ、その表情に意志は乏しく人形のようにミレーネルに付き添っている。
雪はきょとんとしていた。
「岬さん・・・、え、あなたは誰? そ、その肌の色は?・・・・」
雪の意識が覚醒しはじめる。ヤマトに乗り込んできたメリダと同じような肌色。では、この女はガミラス? 雪は身構えた。だがミレーネルは微笑を絶やさない。
「私はミレーネル、あなたを癒しにやってきたの」
「え!? 癒し? 」
「ええ、あなたは疲れているの。こちらへいらっしゃい」
「ちょ、ちょっと待って!」
ミレーネルはくすりと笑った。
「なにも怖がる必要はないのよ、さあ、わたしの眼を見て」
「えっ」
ミレーネルの瞳が紅く染まる。その妖しい輝きから雪は眼を逸らせなかった。
(いやっ、これは見ちゃ駄目・・・)
だが、ミレーネルの眼力が先に雪の心を縛っていった。
(あ、だめ・・・)
雪の瞳から凜とした生気が消えていく。ミレーネルの言葉が暗示のように雪の心に投げかけられる。
「私はあなたのお仲間よ」
(ち、ちがう・・・あなたはガミラ・・・)
「お仲間よね」
(・・・・)
ミレーネルの瞳の魔力は、雪の抵抗しようとする心を消し去っていく。代わりにミレーネルの言葉がするりと心に染み込んでいく。
(・・・お仲間・・・)
(そうよ・・・ミレーネルさんは、わたしの大切なお友達・・・)
生気を失い、とろんとした表情になった雪。完全に暗示に屈したようだ。
(ふふっ、まずは第一段階成功ね。さあ楽しませてあげるわ)
ミレーネルが唇を舐めながらにやりと笑う。淫らな雰囲気も漂わせて。
「さあ、こちらへいらっしゃい」
脳裏を甘美に刺激するようなミレーネルの声。その響きに雪は支配されている。声に引き寄せられるように雪は立ち上がり、ふらふらと浴槽の外に出る。
ミレーネルと百合亜の間に椅子が一脚おいてあった。椅子といっても透明な一枚板を折り曲げてつくった簡素なものだ。座ると丁度股間部分がスリットとなっている。雪は裸体を隠すこともせず従順にそこに座る。
「さあ雪、体を洗って差し上げるわ。岬もお願いね」
「はい、ミレーネル様」
百合亜は従順に頷く。
(いつ岬さんはミレーネルさんとお友達になったの?・・・)
そのような疑問が雪の脳裏に浮かんだが、その答えを得る前だった。
「あっ!、んっ!」
思わず声が出た。ミレーネルと百合亜がボディソープを自らの胸や腹部に泡立て、その泡まみれの姿のまま、座っている雪の前後をサンドイッチするように密着したのだ。
「あぁっ!」
雪は泡と女体の感覚に体を震わせる。(暗示にかけられているせいか)意識に靄がかかっているかのようだったが、躰への刺激ははっきりと認識された。
女性と裸で抱き合うなんて初めての経験だ。前からは百合亜、背中にはミレーネル。ミレーネルの豊かな胸を背中で感じ、百合亜の小ぶりだが張りのある胸の弾力を、自分の胸で感じあう。お互いの乳首が接すると、初めての感触につい声をあげてしまう。
「あっ!」
「可愛い・・雪さん」
百合亜が冷静につぶやく。百合亜は雪と目が合うと、そのまま顔を近づけ、唇を重ねた。
「えっ!?」
プリッとした唇の感触。女性同士の禁断のキス。雪は一瞬いやがるそぶりをみせるものの、その官能の渦に取り込まれる。さらに百合亜は舌をせばめ、雪の口内に侵入する。
(あっ!)
突然の侵入に一瞬、目を見張るものの、その蕩けるような感触を雪は受け入れる。雪の口腔内を隅々まで蹂躙する百合亜の舌。その一方で巧に躰をローリングさせ、ボディ洗いのまま乳首への刺激も続いていた。どこで覚えたのか、めくるめく官能の淫技だ。
「ふふっ、じゃ、こっちも綺麗にしてあげる」
ミレーネルは仰向けになり、椅子の下に頭を入れた。仰ぎ見ると、中央のスリットからは、雪の秘部が露わになっている。ミレーネルは舌を伸ばし、包皮に隠された陰核、そして興奮で濡れ始めている陰唇を刺激する。
(う、うんっ!・・・)
突然の刺激に躰をびくつかせて反応する雪。しかし口腔は百合亜の舌で犯されているため、声を出すことができない。ミレーネルの長い舌は、雪の股間を縦横無尽に這い回る。陰部の中にまで侵入して肉壁を刺激したかと思うと、そのまま後方にまで舌を這わし、アナルまでも舐めまくる。すべてが雪にとっては初めての経験だが、巧みな舌技に嫌悪感よりも快感が上回ってしまう。
「・・あっ! いやっ!・・・あぁっ!」
百合亜の唇が離れると雪は嬌声を上げ続けた。口内、胸、秘所、敏感な箇所を同時に刺激され、雪は妖しい悦楽を強制的に味あわせられている。バージンの無垢な躰は、軽い刺激だけでも感じてしまう官能ボディへと着実に開発されていった。
「・・ねぇ、もうこれ以上は・・・あぁぁっ!」
容赦を請おうとするが、ミレーネルと百合亜の責めはさらに激しくなる。躰の各部がジンジンと疼く。
「・・あぁっ! 許してっ!!」
「本能に従えばいいの」
「そうよ雪さん。気持ちいいのを我慢しちゃだめ」
躰を貫く雷撃のような快感に、雪は自分の躰を制御できない。
「あぁっ!!、だめっ!・・・イクっ!」
躰をのけぞらせ、全身をビクつかせる雪。絶頂のあまり脳裏は真っ白となる。
「・・・あ、あぁっ・・・」
雪の体がだらりと崩れ落ちる。なんとか意識は繋いでいるものの放心状態のままだ。妖しく変えられていく躰に精神が追いつかない。ぐったりと顔を落とし、肩で息をしエクスタシーの余韻に浸る。
「まだまだよ。もっとよくしてあげる」
シャワーで雪のボディを流しながらミレーネルが囁く。その傍らで百合亜は別の準備をしていた。トレーニング用だろうか?銀色に輝くダブルベッドほどのエアマットを用意し、マッサージ用の透明なローションのような液体をふりかける。百合亜はマットの上にうつぶせに伏せ、躰を前後左右に動かして、マット全体にローションをまんべんなく行き渡らせる。表情は変わらず乏しいが、ねっとりと躰に絡みつくローションの感触は気持ちよさそうだ。
ミレーネルは雪を促して、マットの上にうつぶせに這わせる。背中からローションをたらす。暖かいローションの刺激に、雪は体をビクッと震わせる。
「さあ、続きよ」
うつぶせの雪の肢体にミレーネルと百合亜は躰を密着させ、艶めかしく舌を這わせていく。
「あっ!」
ミレーネルと百合亜のテクニックは絶妙だ。それぞれ脚にまたがり、足指の一本一本までしゃぶったかと思うと、雪のボディを両側から脚で挟んで前後に動き刺激を加える。その間も指は胸を揉んだり乳首を愛撫したりと、雪の官能を休ませない。女体をフルに使った二人の全身愛撫、適度に粘つくローションの生暖かい感覚が、雪をさらに昂ぶらせる。
ミレーネルは雪の体を回転させて仰向けにされると、股間に顔を埋めた。
「・・あぁーっ!!」
再び淫らに舌を使い、雪の躰の芯に悦楽を打ち込む。下腹部から広がるエクスタシーの波は雪をさらに桃源の境地へといざなってゆく。
「・・あっ! あぁ-ーっ!」
嬌声をあげ続ける雪。
「もう、声が大きいんだから。雪さんは」
百合亜は雪の顔上に跨がると、ぐっとその腰を落とした。
「・・えっ!? あっ!」
顔面騎乗された雪。まだ蕾の百合亜の淫唇が眼前に迫る。それでもムッとした女匂がまとわりつく。
「どう、舐めてみたいでしょう?」
(・・・え?・・・)
その言葉に誘われるように、つい舌を出してしまう雪。自分の股間をミレーネルが刺激しているように恐る恐る舌を繰り出す。そして次第に、ミレーネルの動きをトレースするかのように百合亜を舌陵辱してしまう。
「あんっ! そう、上手よ」
百合亜は雪を弄ぶかのように、股間をぐいぐいと押しつける。
(こんなのだめ、でも・・・)
雪は新たな悦楽をも感じはじめていた。される悦びだけでなく、する悦び。二人の調教愛撫は確実に雪の精神を淫蕩に蝕んでいった。
--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--
「ふふっ、もう少しね」
ミレーネルがつぶやいた。雪はヤマトの機関室で倒れていた。傍らにはミレーネルの影。雪が妖しく悦楽を感じているのは、全ては彼女の脳内での出来事だった。ミレーネルが精神干渉して雪を快楽責めにしていたのだ。
(あの、岬とかいう女の幻影も作り出して奉仕させたけど、意外と効果があったようだわ)
諜報部特務官であるミレーネルは、スパイ活動のためにあらゆることを学習している。その中には性的な技術も当然含まれているのだ。それでなくても上官のセレステラの寵愛を受けている身、女性との愛撫は慣れている。まして相手が処女なら、無地のキャンパスを快楽に染め上げることなどなど容易いことだ。
「・・・あっ・・あっ・・・」
雪は微かな喘ぎ声を上げている。脳内で感じていることだが、その甘美な仮想経験は現実の肉体に反映されるのだ。躰の各部では脳内の経験を逆トレースするかのように筋肉が反応する。雪の肉体は、処女のまま淫靡に開花させられつつあった。黄色いユニフォームの内側で。
夢の中では長い時間が経過しているようだが、現実では、ほんのわずかな時間のことだった。
(さあ、続きを楽しませてあげる。そしてわたしの・・・・)
魔女は手を緩めずに、雪をさらに妖しい官能世界へいざなっていくのだった。
<2.魔女の誤算>
雪への精神干渉は続いていた。ミレーネルは性的なエクスタシーで雪を堕とそうとしているのだ。仮想性交を楽しみながら。
--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--
3人はベッドルームに移動していた。雪は全裸のまま、ベッドにぐったりと体を俯せに投げ出している。肌は上気し、息が荒い。快楽の余韻がまだまだ続いているようだ。だがミレーネルと百合亜は、雪を休ませない。
「さあ、続きを楽しみましょう」
二人は雪の躰を弄ぶ。
「・・・あっ! ああーっ!・・・」
ミレネールが唇を奪い、耳元や項を責めれば、百合亜は足先から太股まで淫猥に舌を這わす。ミレーネルが胸を揉み乳首を吸えば、百合亜は股間に頭を潜らせ、指と舌を使って秘所からアナルまでを蕩けさせる。
「・・んあっ! ・・あぁっーっ!!」
嬌声を上げ続ける雪。全身は更に弛緩し、真っ白となった脳裏には、愛撫の快楽が落雷のような刺激となって落ち続ける。開発され続け、エクスタシーを強制的に覚えさせられてしまった躰。全身性感帯に改造されたような浅ましい肉体は牝の本能だけを貪り続ける。そして当然のように、まだ手つかずの牝の中心が更なる欲求を感じていた。
「そろそろアレが欲しいんじゃない?」
ミレーネルが雪の耳元で囁く。
「えっ!・・・あっ!・・いやっ・・・・」
雪は顔をさらに赤らめ、ミレーネルから視線を外す。まさに自分の考えていた浅ましい欲望を指摘されたからだ。
「ふふっ、恥ずかしがらなくていいのよ。女だもの、欲しいわよね」
そしてミレーネルがにやりと笑う。
「じゃあ、あなたの望んでいるモノをあげる」
「えっ?」
ミレーネルは立ち上がり、自分の股間に指を伸ばす。雪は固唾を飲んでその様子を見る。
「・・・んっ、・・・」
低いうなり声を上げるミレーネル。指が陰核を刺激すると、それはムクムクと膨らみ、棒状に成長した。
「えっ!どうしてっ?」
雪は目を見張り驚く。ミレーネルの股間で成長したクリトリスは、まさに男性器状へと変化していた。凶悪にエラを張り、逞しさを醸し出すように血管が浮き出ている。巨根をしごきながらミレーネルは誇らしげだ。
「どう、あたしのモノ? もう待ちきれないでしょう。これで愛してあげる」
(・・・そんな・・・なぜ・・?)
女性の股間に生えた男根。ミレーネルの暗示に支配されているとはいえ、さすがに不可思議な現象に雪は驚愕を覚えた。だが、その逞しい肉棒で突き回される悦楽への期待も雪の脳裏には浮かんできている。混沌とした意識の中でミレーネルのモノを見つめていると、そこに百合亜も近寄ってきた。
「ねえ雪さん。わたしのモノも見て下さる?」
「!?」
百合亜もミレーネルと同様に陰核を刺激する。
「え!・・・百合亜さんも・・・」
百合亜の股間にもミレーネルに負けるとも劣らない逞しい肉棒が生える。成熟前の青い肉体とグロテスクに成長したペニスのコントラストが、倒錯的な魅力を醸し出す。
男根を生やした二人は妖しい笑みを浮かべながらベッドに這い寄り、雪の躰に手を伸ばす。ミレーネルの指が雪の股間を探ると、そこが大洪水となっていることに満足する。
「欲しくて欲しくてたまらないのね」
ミレーネルは中指についた透明な愛液を舐めながら、雪の羞恥心を刺激する。
「・・・えっ! あっ、そんなこと・・・」
「我慢しなうていいのよ」
ミレーネルは雪を仰向けに押し倒すと、両脚をかかえ、その間に躰を割り込ませる。剛棒がじゅくじゅくに濡れた泉へ突き進んでいく。
「あぁぁーっ!!」
先端が少し入っただけで雪は悶絶の叫びをあげる。
「・・あら、まだこれからよ」
ミレーネルは焦らすように入り口付近を責め続ける。暗示下とはいえ、女性に生えた男性器には違和感を感じるだろう。だからそれを受け入れさせるためには、雪に自ら求めさせなくてはならない。
(こんなのおかしいわ・・・でも、なんて気持ちいいの・・・)
女性のペニスという違和感。だが、挿入される快楽には抗えない。
(先端だけでこれなのに・・・奥まで突かれたら・・・・)
雪の脳裏では、女性のペニスの違和感よりも、それがもたらす快楽の方を強く求めるようになっていく。それはどんどんと膨らみ、そしてついにおねだりの言葉を告げた。
「お願い・・・頂戴・・・」
ミレーネルがほくそ笑む。これで雪は違和感なく男根の快楽を貪るはずだ。
「いい子ね。さあ召し上がれ!」
ミレーネルが腰を埋めていく。雪は絶叫し、渇望の肉棒を満喫する。
「あっ! あっ! いいぃーっ!!
雪の膣はミレーネルの巨根を完全にくわえ込んだ。ミレーネルが腰を使う。女性の中心を犯す激しい突きに、雪はこれまでとは違う質のエクスタシーを感じていた。躰の奥から全身へ、指の先から髪の毛の一本一本まで、みっしりと染み渡っていく悦楽の波動だ。エラの張ったカリで膣肉をえぐられるたびに、雪の躰は腰をひくつかせて反応し、男根の刺激を漏らさず堪能する。
「あっ、あーーっ!!」
絶叫する雪。すると百合亜が雪の顔の側に腰を降ろした。
「・・えっ? なにっ?・・」
真っ赤な顔で百合亜を見る雪。逞しい百合亜のモノが眼前に迫る。
「お口にあげる」
百合亜は自分のモノを手に取り、雪の口に導いていく。喘ぎ声を上げていた口に異物を入れられ、眼を見開き、驚嘆の表情の雪。上下の口を同時に肉棒で塞がれるとは思ってもみなかった。
「さあ、舌を使って。あなたの愛しいモノよ」
雪には妖しい感情が沸き上がっていた。2本の肉棒を同時に受け入れ、それを味わうという背徳の快楽。口腔内を蹂躙する肉棒は、子供のおしゃぶりのように、とても愛しいものに感じてしまい、舌をからめて味わってしまう。
「あんっ、雪さん上手。ほんとに初めてのフェラなの?」
通常の生活ではありえない禁断の乱交体験、しかも相手は女性である。だが肉欲に負けて溺れている雪にとっては、それはもはや背徳の悦びとなり、彼女をより一層深いエクスタシーに堕としていくのだった。
雪の上下を犯す百合亜とミレネール。先に限界に達したのは百合亜だった。
「んぁっ! もうイきそうっ!」
百合亜が口走る。
「さあ、雪さん、あなたが一番好きな飲み物をあげる」
雪の口から肉棒を引き抜く百合亜。
「えっ?」
恍惚の表情で、しかし疑問の声を出す雪。だが百合亜はそんなことは気に留めず、肉棒に手を添えて、雪の半開きの口元に先端をあてがう。
ミレーネルが腰を使うのを止めて雪に囁く。
「雪、それはあなたの大好物よ。さあ、味わいなさいっ!」
その言葉が合図のように、百合亜のペニスから、牝精液が吐出される。
「あっ!」
それは舌上を白く染め、さらに喉奥へとピュッピュッと吸い込まれていく。通常の生活ではありえない精飲という行為。初めてのアブノーマルな経験にも関わらず、百合亜とミレーネルによって「好物」と暗示をかけられた雪は、それを美味しいものとして吸収し飲み込んでいくのだ。
「ああ、いいわぁ雪さん! まだまだ出るっ!」
興奮した百合亜の発射量はすさまじい。雪も反応して舌を大きく伸ばし、より多くのザーメンを受け取ろうとする。長い長い噴出が終わるころには、口周りもべたべたに白く汚し、雪はとろんとした恍惚の表情を浮かべていた。
「・・・あ・・・あ・・・」
一方、雪の口を犯した百合亜は征服感に満ちあふれた表情だ。
「どう、あたしのザーメン。美味しいでしょう。もうこれ無しじゃ生きられないわよ」
さらにミレーネルが言葉を続ける。
「精液を飲むだけで雪は感じちゃうのよ。淫らな肉体ね」
惚けたまま、その言葉を受け入れていく雪。二人の言葉は雪の性的嗜好までも自在に変えていくのだ。
ミレーネルは挿入したままだが、百合亜の射精の間は腰を止めていた。
「さあ、あたしのも奥に注いであげたいけど、せっかくだから雪も射精してみる?」
「・・・えっ?・・・」
口元に白い残渣をつけながら恍惚の表情の雪、だが、ミレーネルの声に微かに反応する。
「ふふっ、牝の悦びと牡の悦び、どちらも味合わせてあげる。そう言っているの」
「・・・・」
ミレーネルは雪の躰をひねり、繋がったまま雪を四つん這いにさせた。
「あっ!」
雪が声をあげる。ミレーネルは膝をたて、雪を後背位で責める格好となった。
「バックから犯されるのもいいでしょ、でもね」
ミレーネルの右手が雪のクリトリスに伸び、指先で弄ぶ。
「あぁーっ! ・・・・えっ? なにっ?」
雪は、自分の躰に異変を感じた。股間に妖しい波動を感じる。
「ふふっ、百合亜の射精がうらやましかったでしょ。」
「・・あぁっ!・・」
「飲むのもいいけど、出すのも試したいわよね」
ミレーネルが繋がりながら、耳元で妖しく囁く
「・・ああっ!・・・」
「ほら、躰は正直よ」
ミレーネルの言葉通りに雪の躰が反応する。それは男性器の形となって具現化した。
「ほらーっ、立派なモノが生えたじゃない!」
雪の淫核はミレーネル以上の巨根へと成長した。皮の剥けた亀頭は大きく膨らみ、その先端からは既に透明な液体がにじみ出している。茎の部分に浮き出た極太の血管が男根の禍々しさを強調する。
「・・うそっ・・・」
「嘘じゃないわよ、ほら感じるでしょ」
ミレーネルが茎の部分を持って扱き始める。
「あっ!やっ!・・・・気持ち・・いいっ!」
女性がペニスを生やすことを雪はすでに受け入れている。だが自分に生えた男性器の感覚は想像以上のものだった。
「ふふっ、牡の感じ方もなかなかいいでしょ。ほら、両方楽しませてあげる」
ミレーネルは腰を前後に使い、雪の牝肉を再び犯し始める。そして右手は淫らな動きで剛棒を扱き続ける。牡と牝のオルガスムスが雪を同時に襲う。
「あっ!いいーーっ!」
絶叫を続けるだけの雪。これまで刻み込まれてきた快感、それを更に上回る雌雄のエクスタシーは雪の自我を完全に溶けさせようとしていた。しかもミレーネルは雪のペニスにもっと深い快感を与えようとする。
「もう、たまらないでしょ。でも、扱くのより、挿れたらもっといいわよ」
ミレーネルが百合亜に眼で合図する。百合亜はにやりと頷き、雪に近づく。彼女の勃起はおさまっているようだ。
「ふふっ、雪さん。あたしが童貞を奪ってあげる」
「えっ!」
すると百合亜は、四つん這いになって腰を雪の股間に近づける。手を後ろに伸ばし、ミレーネルから雪のペニスを受け取ると、それを自分の秘部に導いていった。
「え!あっ!・・やっ!・・百合亜さんやめてっ!」
「ふふっ、女を抱く悦びも知ったらくせになっちゃうわよ」
百合亜はそう言うと、腰を器用に動かし、雪の巨根を淫唇にするりと飲み込んでいく。
「ああーーーっ!」
雪は再び絶叫する。牡性器を生やされた事によって、女性に挿入するという性欲は確かに雪の中に芽生えていた。しかし自らの牡性器で女肉を抉る快感は予想以上だ。
「百合亜さんの中、熱くてきつくて気持ちいいっ!」
百合亜は器用に腰をローリングさせ、雪の童貞ペニスを弄ぶ。一方ミレーネルも後ろから淫肉を突き上げる。挿れる快感と挿れられる快感。性を超越した複合快楽に雪は飲み込まれていくだけだった。
淫欲にまみれた3人の交わりも、そろそろ終わりを迎えようとしていた。
「さあ、そろそろ最後よ」
ミレーネルの腰がこれまでより激しく前後に動き始めた。
「・・・あっ! あーーっ!・・・・」
喘ぎながら放心状態の雪。後ろから突かれることによって、自動的に前の百合亜にペニスを打ち付ける。百合亜はそれを飲み込み、さらに卑猥に腰を動かしてより深くくわえ込む。それによって雪は更なる高みに昇っていく。
「さぁ、たっぷりと中へ出してあげるっ!」
ミレーネルが雪の腰をがっちりと掴み、そのまま膣中へ精を放った。ドクっドクっと大量の精が雪の奥へと注ぎ込まれる。
「いいっ!! イクーーっ!」
何回達したことだろうか、しかし一番の牝の絶頂を感じながら雪は白濁液を愛しく受け入れていく。同時に雪のペニスも反応し、限界に達しようとしていた。
「あ、出るっ!出ちゃうーーっ!! 出されながら出しちゃうっ!!」
「きてーっ!雪さんっ!」
暴発した男根から濃厚な初ザーメンが百合亜の中に吸い込まれていく。注がれながら、注ぎ込む。牝の終わる事なきオーガズムに、牡の刹那的な射精快感がプラスされる。処女と童貞を同時に失うという禁断のエクスタシーに溺れ、雪は我を忘れて雌雄の悦楽を貪るだけの淫獣と化した。
--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--
機関室で倒れている雪、その躰はピクンピクンと痙攣し、荒い息と紅潮した肌が、脳内快楽の凄まじさを物語っていた。ユニフォームの中では大量の汗と淫液が放出されている。もっともユニフォームの裏地に織り込まれたナノマシンが余分な水分を吸収し、有機物は分解してしまうため、不快感を感じることはない。
「さあ、雪。あなたはもうこの快楽から抜けられない」
雪の耳元でミレーネルが囁く。
「あなたは私のもの。私にさえ従えばいくらでも気持ちいいことをしてあげる」
「・・・はい・・・」
うつろな表情で雪が答える。夢を見ていたかのような脳内でのめくるめく快楽は、雪の現実の肉体に逆トレースされて反映され、肉体を淫靡に変えている。そして、その肉体の変化が、再び雪の現実の意識にリバースされる。現実でもミレーネルに従って快楽を欲するようになってしまっているのだ。
「さあ、立ちなさい雪」
雪が体をゆっくりと起こす。眼前のミレーネルが雪に命令を下す。
「波動コアをエンジンに戻しなさい。そうすれば気持ちいいことをしてあげる」
「はい」
雪は波動コアを手に取り、夢遊病者のような表情でエンジンベイ内部に入っていく。今の彼女を動かしているのはミレーネルへ従うことと、その褒美の性的快楽だけだ。ミレーネルが見守る中、ついに波動コアが雪の手でエンジンに挿入された。
そのときだった。
「ユキーーッ!!」
ミレーネルの夢から覚めた古代が、波動エンジン内に脚を踏み入れミレーネルを狙撃する。
「痛いじゃない」
ミレーネルはにやりと笑う。ミレーネルは意識を半実体化させているだけなので、物理的な攻撃は通用しない。だが一瞬、雪の支配は解かれ、雪は意識を失って崩れ落ちる。古代は雪を救出し、エンジンベイにミレーネルを封じ込めることに成功した。
波動エンジン内は波動防壁が働き、半実体化の姿といえど脱出することはできない。エンジンが起動されると、ミレーネルは断末魔の叫びをあげて消滅した。その意識がバラン星の肉体に戻ることはなかった。
ヤマト乗組員たちは意識を取り戻し、再び艦内は正常に戻った。ガミラスの恐るべき企みは阻止されたのだ。淫猥な経験を強いられた雪だったが、その記憶は残っていない。全ては夢の中の出来事。人間は昨日見た夢も覚えていないものだ。干渉者たるミレーネルが消滅したことで、それが思い起こされることはない。(肉体に起こった変化で)気怠さは感じていたが、それは眠らされていたためだろうと雪は得心した。
しかし、なぜ古代はミレーネルの精神干渉を打ち破り、雪を救出することができただろうか? それは雪が送ったメッセージのためだ。古代は艦内劇場のスクリーンに映し出された「タスケテ」という文字を読んで自分を取り戻したのだ。
ミレーネルの脳内性交体験は、雪の肉体にフィードバックされていた。体中が敏感に開発され、秘部は男根を受け入れたかのように蠕動していた。だが、淫核を成長させて生やされた男性器の感覚は、現実の女性の体では対応することができない。そのため微かに残っていた雪の正常な本能が違和感を感じSOSが発せられたのだ。そのシグナルはミレーネルの精神干渉に紛れて古代の元へ届けられたのである。これは魔女の誤算であった。
ヤマトは再び長い旅路についた。しかしミレーネルは本当に消滅したのだろうか。魔女は長生きするものと噂に聞くが・・・・
tag : 妄想ストーリー
comment
No title
すごい作品をですね。でもミレーネルさんが死んじゃうのは個人的には残念な感じします。
また、ヤマトの女性乗組員が敵の女性にレズで完全におとされるところ見たいです。
また、ヤマトの女性乗組員が敵の女性にレズで完全におとされるところ見たいです。
No title
tellさん
感想ありがとうございます。まあミレーネルさんは魔女ですからね。なにが起こるか分かりませんよ。第3話では、もう一人女性クルーが登場する予定です。
感想ありがとうございます。まあミレーネルさんは魔女ですからね。なにが起こるか分かりませんよ。第3話では、もう一人女性クルーが登場する予定です。
No title
出来れば、第三部見たいです。
Kiryuさんfight!!
他の女性乗務員がレズ洗脳されて行く姿とか見たいです。
これからも頑張ってください。
Kiryuさんfight!!
他の女性乗務員がレズ洗脳されて行く姿とか見たいです。
これからも頑張ってください。
No title
tellさん
励ましのお言葉ありがとうございます。
第3話はもうちょっとお待ちください。意外な展開になる予定ですよ。
励ましのお言葉ありがとうございます。
第3話はもうちょっとお待ちください。意外な展開になる予定ですよ。