花の乱 第5回 富子姫変化
こんばんは。今回は時代劇「花の乱」からの紹介です。世間的には悪女と認識されている日野富子(足利八代将軍「義政」夫人)の生涯を描いた異色の大河ドラマです。かなり脚色されているストーリーのようで、「富子姫変化」という回があります。催眠や操りではないのですが、政敵今参局の奸計(幻薬)によって、富子姫が錯乱していく様子を楽しめます。
以下ネタバレです。
以下ネタバレです。
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富子姫と将軍義政の婚礼をよく思わない今参局(義政の乳母)は、手下の間者共を使って、富子姫にとある薬を飲ませようと企みます。それは天竺渡来の「まぶっさん」(魔仏散?)という丸薬。その効果を手下が今参局に尋ねると、「命は奪わん、奪うのは魂だけじゃ。飲み始めて十日で、物忘れがひどくなる。さらに十日で、己が名前を忘れ、昨日のことも忘れる。さらに十日で、最も大切にしていることも忘れる。そして、今の己が消えてしまった後に、入れ替わるように立ち現れてくるのが本心。」
手下が「気が狂うのではなく?」と問うと、今参局は「おなごの本性に勝る狂気があろうか? 富子姫の、華麗を装う顔の奥に、どのような本性が隠れているのか是非見てみたい」と、唇を妖しく歪めます。
さて、快活な富子姫。しかし間者が日野家の下女として入り込み、食事に魔仏散を。そんなことは知らず、口にする富子姫。すると、しばらくして富子姫の様子がおかしくなっていきます。
無表情で一日中、鼓を打ち続けたり、「百合は食べられるのよ」と庭の百合を口にしたり。
夜中に起き出して、夜の町で白馬を走らせたり、顔を水につけたり。さらに、白い寝間着姿で兄の寝所を訪れ、「椿は帰ってきました」との台詞。椿というのは封印されていた富子姫の記憶。それが次第に表に出てきたのでしょう。(彼女は幼少時に入れ替えられていたという、すごい設定です(参考:wikipedia))。
祈祷されても無表情な富子姫。その後、富子姫の兄が解毒剤を手に入れ、彼女に飲ませます。それでも、短刀を持ち出して庭の花を散らしたり・・・奇行は婚礼の日(次回)までも続いていきます。
妖しげな薬によって、快活な姫が変幻し、次第に表情を暗くして奇行に走る様子が楽しめます。しかしNHK製作とは思えない、凄い脚色の時代劇です。
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富子姫と将軍義政の婚礼をよく思わない今参局(義政の乳母)は、手下の間者共を使って、富子姫にとある薬を飲ませようと企みます。それは天竺渡来の「まぶっさん」(魔仏散?)という丸薬。その効果を手下が今参局に尋ねると、「命は奪わん、奪うのは魂だけじゃ。飲み始めて十日で、物忘れがひどくなる。さらに十日で、己が名前を忘れ、昨日のことも忘れる。さらに十日で、最も大切にしていることも忘れる。そして、今の己が消えてしまった後に、入れ替わるように立ち現れてくるのが本心。」
手下が「気が狂うのではなく?」と問うと、今参局は「おなごの本性に勝る狂気があろうか? 富子姫の、華麗を装う顔の奥に、どのような本性が隠れているのか是非見てみたい」と、唇を妖しく歪めます。
さて、快活な富子姫。しかし間者が日野家の下女として入り込み、食事に魔仏散を。そんなことは知らず、口にする富子姫。すると、しばらくして富子姫の様子がおかしくなっていきます。
無表情で一日中、鼓を打ち続けたり、「百合は食べられるのよ」と庭の百合を口にしたり。
夜中に起き出して、夜の町で白馬を走らせたり、顔を水につけたり。さらに、白い寝間着姿で兄の寝所を訪れ、「椿は帰ってきました」との台詞。椿というのは封印されていた富子姫の記憶。それが次第に表に出てきたのでしょう。(彼女は幼少時に入れ替えられていたという、すごい設定です(参考:wikipedia))。
祈祷されても無表情な富子姫。その後、富子姫の兄が解毒剤を手に入れ、彼女に飲ませます。それでも、短刀を持ち出して庭の花を散らしたり・・・奇行は婚礼の日(次回)までも続いていきます。
妖しげな薬によって、快活な姫が変幻し、次第に表情を暗くして奇行に走る様子が楽しめます。しかしNHK製作とは思えない、凄い脚色の時代劇です。
comment
No title
おお、こんなのがあったんですね。
確か斉藤由貴がやった和宮様御留だったと思うのですが、 壊れて
コンコンチキチン コンチキチン
とか繰り返し言うシーンがあったのをちょっと思い出しました。
確か斉藤由貴がやった和宮様御留だったと思うのですが、 壊れて
コンコンチキチン コンチキチン
とか繰り返し言うシーンがあったのをちょっと思い出しました。
No title
msnfrfさん。レンタル店でサブタイトルが気になったものの、NHKだから期待はせずに借りて見たら、当たりでした。「和宮様御留」もTVドラマですね。見たことは無いですが、無垢な主人公が替え玉に仕立てられるというストーリーのようなので、気になります。
今回の話で思い出しました。
市川染五郎(現・松本幸四郎)主演の『騎馬奉行』を思い出しました。子供が欲しい奉行(市川)の妻(故・夏目雅子)が,その気持ちに付けこまれ,行商姿の男に阿片を「子宝タバコ」と称して渡され,そして中毒に…。操りや悪堕ち,寝取られとかありません(そういうのは『影の軍団』シリーズに多かった様な…)。
No title
悪堕ちキッドさん、面白そうなドラマの紹介ありがとうございます。阿片といえば、西郷輝彦主演の「江戸を斬る」のシリーズに、女性を堕として「唐人形」に変える、というエピソードが何作かあって、それが印象に残っていますね。