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暗示と催眠の迷宮

こんばんは。また、更新をさぼってました。暑いので・・・というのは言い訳です。記事にコメントをくださった方もいらっしゃったのですが承認待ちとなってしまい、すみませんでした。FC2 blogは一月以上投稿がないと、コメントが承認制になってしまうのです。月に一度はなるべく投稿したいのですが・・・

さて、今回は小説を紹介します。『暗示と催眠の迷宮(ラビリンス)』、著者は越後屋氏で、宝島社文庫から2010年に発刊された作品です。タイトル通り、催眠をメインテーマにしたストーリーで、裏表紙のあらすじには「・・天才催眠術師の魔の手に落ちた美しき人妻・・・」といったくだりがあります。期待して読んでみました・・・


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ストーリーのさわりを紹介すると、下記のような感じでしょうか。

 人妻が夫を刺すという殺人未遂事件が発生した。婦人の名は雨宮杏子。独身時代にはファッションモデルをしていたという美貌の人妻である。旅行から帰ってきた婦人は、寝室で夫の浮気現場を目撃し、衝動的に包丁を持ちだし飛び掛かっていったという。単純な事件かと思われたが、警察が調べると婦人と夫の証言が食い違う。たしかに婦人の証言には矛盾があった。さらに調べると、婦人は不眠治療のために4年前から催眠療法を受けていたことがわかった。夫によれば、催眠療法によって妻の様子がおかしくなってきたという。だんだんと妻の外出頻度が増えたり、使途不明の金が口座から引き出されたりするようになった。治療から帰ってきて放心状態みたいなこともあったという。最近では、突然胃に痛みを感じたり、車のブレーキに細工をされたりと、2度ほど殺人未遂のような出来事があったため、夫は今回の事件についても催眠術師を怪しく思っているようである。警察は、催眠術師をマークする一方、心療内科の医師に婦人の催眠面接を依頼した。

 警察署の取調室で、医師によって催眠状態に誘導され従順に証言していく婦人。だが、突然婦人の様子に異変が起こった。呼吸が乱れ、苦しげに身をくねらせる。「雨宮さん?雨宮さん!」、医師が慌てて声を掛ける。閉じられていた婦人の瞼が開くと、焦点の定まらない濡れた目は明らかに欲情していた。医師の手を取って胸元に引き込み、頭を引き寄せ唇を奪う。上品な淑女は、突然淫らに変貌したのだ・・・

 医師によれば、催眠術師は婦人を催眠状態に落とすたび性的に興奮させる暗示を入れたのだろうという。婦人は催眠セックスによって比類なき快感を与えられ、深い催眠状態になると性的興奮状態になる条件付けをされてしまっていたのだった。捜査が進むにつれ、催眠状態の婦人は何人もの男を相手に売春行為をさせられていたことなども判明する。 悪の催眠術師の魔の手に落ちた美しい人妻、雨宮杏子。彼女を救い出すことは出来るのか!?


 モチーフは「ハイデルベルヒ事件」ですね。ストーリーは、人妻を毒牙にかけた催眠術師を、警察と心療内科の医師が追うという展開です。ただ、同じテーマの戸川昌子の「夢魔」や「裂けた眠り」と比べると、ミステリー性や幻想性には欠けると感じます。Kiryuは、霧の中を彷徨うような夢魔のミステリアスな雰囲気が結構好みだったのですが、本作はそれとは雰囲気が異なり即物的(?)な感じです。推理小説的にも、ストーリー展開などは残念かなあと思います。
 一方、エロティックな描写を絡めた催眠シーンはなかなか素晴らしいと思います。婦人が突然豹変するシーンをはじめ、催眠エクスタシーへ堕とされていく導入シーンや、催眠売春婦として男の相手をする場面、複数の男と淫靡に絡む催眠売春乱交など、淫らに操られる人妻の痴態をたっぷりと堪能することができます。雨宮夫人以外にも施術される女性もいます。催眠エロスをたっぷりと楽しめる作品で、ぜひAVでドラマ化してほしいなあと思いました。主演は「雨宮」つながりで、美人AV女優の雨宮琴音嬢あたりでどうでしょう(妄想)。

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Kiryu

Author:Kiryu

「美女が妖しく変貌する」、というテーマのもと、AVやドラマなどの映像作品について気ままに書いています。主に扱っている内容は、催眠、洗脳、悪堕ち、ふたなり、触手などです。関連して、改造した市販フィギュアや、製作したガレージキットも紹介しています。ときどき妄想ショートストーリーや、最近はイラストもアップしています。 (メールm_kiryu@live.jp)

(アダルトな内容を扱っているので18歳以下の閲覧を禁じます)

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