妖獄のキュアパイン (1)
こんばんは。今回は妄想ストーリー「妖獄のキュアパイン」をアップします。「キュアピーチVSノーザ(1)、(2)」、「キュアベリーの悪夢」に続くフレッシュプリキュア連鎖洗脳ストーリーで、これまでの話から読まれた方が、連鎖堕ちが楽しめるかと思います。全編、淫らな官能編です。パインを肉欲の罠に堕としていくのは・・・・・
長いので2回に分けてアップします。
キュアパインはフィギュアにあまり恵まれず、写真の可動フィギュア(S.H.Figuarts)くらいでしょうか。アミエ・グランさんのガレージキットもありますが、入手は出来ませんでした。
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.
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<1>
「おかしい、どうして誰にも連絡がつかないの?」
泊まりがけの家族旅行を終え、四つ葉町に帰ってきた祈里は、仲間たちにリンクルンで連絡をとろうとした。しかし、ラブ、美希、せつな、の誰も応答することはなかった。
「なにかあったのかしら?」
不安が祈里の胸をよぎる。直接会いに行こう、祈里は家を飛び出し、まずはラブの家を目指して駆けだした。とりあえず顔を見られれば安心できる。そう思いながら走っていると、リンクルンが鳴り出した。慌てて立ち止まり通話をオンにする。聞こえてきたのは美希の声だ。
「ブッキー? 帰ってきてる?」
「美希ちゃんっ!」
「今、ソレワターセが現れたの!」
「えっ!? どこっ?」
「一昨日、ラブが倒れていた森の中よ! お願いっ! 早く来てっ!」
「う、うんっ! 今すぐ行くから!」
ソレワターセ出現に気を引き締める祈里。その一方で、美希と連絡が取れた安堵感も彼女の胸に浮かんでいた。
(よかった・・・)
仲間と合流するため祈里は再び駆け出した。
<2>
祈里が森の中に入ると、不気味なうめき声と対称的な凜々しいかけ声が聞こえてきた。
「ソレワターセ~」
「たーっ!」
そこでは、両手両脚を生やした鉄塔型のソレワターセに対し、技を繰り出すプリキュアの姿があった。白地に青のコスチューム、ロングの髪型のキュアベリーだ。どうやらベリーは苦戦しているらしい。決定的なダメージを与えられず、疲労している様子が見える。祈里は走りながらリンクルンを掲げた。
「チェインジ・プリキュア!ビートアップ!」
祈里の体がまばゆい光に包まれ、プリキュアのコスチュームを纏う。白とイエローの姿。愛らしいキュアパインへと変身した。パインはそのままソレワターセの背中にジャンピングキックを放つ。不意を突かれた一撃に、ソレワターセが唸り声を上げながら俯せに倒れ、その隙にパインはベリーと合流した。
「パインっ!」
疲労困憊の表情の中にも、笑顔を見せるキュアベリー。
「無事でよかった。ラブちゃんとせつなちゃんは?」
「それが、二人にも何度も連絡してるんだけど繋がらないのよ」
ベリーが手にしていたリンクルンを掲げる。
「わたしがコールしたときも繋がらなかった・・・いったいどうしたのかしら?」
顔を見合わせる二人のプリキュア。そのとき音も無く立ち上がったソレワターセに二人は気づかなかった。
「ソレワタ~セ!!」
ソレワターセの鉄の腕が地面をなぎ払うかのようにスイングしてきた。
「きゃーーっ!」
二人は対応できずに、そのまま飛ばされ、地面に叩きつけられた。
「・・・くっ・・・」
「大丈夫?ベリー?・・・・えっ?」
ベリーに声をかけながら、キュアパインはあることに気づいた。
「なんとか平気よ、パイン・・・・どうしたの?」
いぶかしがるベリー。
「・・・ベリー・・・あなた・・」
ソレワターセの動きを気にしつつも、ベリーから後ずさりするパイン。
「パイン、どうしたの?」
キュアパインがベリーを見つめる。その視線は厳しい。
「あなた、ベリーじゃない」
「えっ?」
「いったい誰なの?」
「ど、そうしたのよ?」
「リンクルンを落としたのに、どうして変身したままなの? 本物のベリーじゃない!」
ソレワターセの一撃を受けたときの衝撃で、ベリーは手にしていたリンクルンを手放してしまった。リンクルンを身につけていないとプリキュアの変身は解かれてしまう。だが、目の前のキュアベリーは変身した姿のままだ。
「・・ああ、そうだったわね」
キュアベリーは手で髪をかき上げながら斜に構え、つまらなそうに呟く。
「油断させてすんなりと連れて行こうと思ったんだけどね」
ソレワターセを見上げながら、口を尖らせる。
「もっと上手くやってよ、ソレワターセ。力を加減しなさい」
パインにはその状況が分からない。
「!?・・・ 何を言ってるの?」
ベリーはパインに向き直って言い放つ。
「あたしはキュアベリーよ、ホ・ン・モ・ノ」
だが、その瞳には妖しい輝きが宿り、唇の端が不敵に吊り上がっている。いつもとは違うキュアベリーの雰囲気にキュアパインの背筋に冷たいものが走る。
「・・・ベリー、本物って・・・」
「だって真のプリキュアには、そんな変なアイテムはいらないもの」
「・・な、なにを言ってるの?」
キュアベリーが挑発的に目を細める。
「ふふっ、こんな恥ずかしいコスチュームじゃなくて、本当のあたしを見せてあげる」
「え!?」
キュアベリーはニヤリと笑うと、両脚を踏み出して広げ、両手を胸の前で捻るように合わせた。
「ダークプリキュア!スイッチ・オーバー!」
「きゃーーっ!」
キュアベリーの体が蒼い閃光と黒い闇に包まれる。その衝撃波でパインの体は吹き飛ばされ、地面に叩きつけられた。
「い、いったい何が・・・」
闇が晴れると、そこには黒いコスチュームに身を包んだキュアベリーの姿があった。黒くエナメル状に染まったコスチュームが妖艶な光沢を放っている。鋭いピンヒールとなったブーツも黒く染まり、各所を彩るハート型の飾りは、青いダイヤ型のクリスタルに変化していた。髪は白く染まり、挑発的で妖艶な雰囲気を表情に漂わせている。
「そ、その姿・・・」
「ふふっ、あたしはダークキュアベリー。ラビリンスに忠誠を誓う真のプリキュアよ」
「・・・ダーク・・・やっぱり偽物?・・・」
キュアパインは苦痛に顔を歪めながらも立ち上がる。
「違う、違う」
ダークベリーは笑いながら余裕の表情だ。
「ダークプリキュアこそ本当のプリキュア。あたしは正しいプリキュアに目覚めさせてもらったの。正真正銘、蒼乃美希が変身した姿よ」
「・・・う、うそ・・・・」
キュアパインが小声で呟く。
「パインにもダークプリキュアの素晴らしさをすぐに教えてあげるわ」
「え?・・・」
仲間の豹変に混乱し戸惑うキュアパイン。そのとき、ヒュンと風を切り裂く音が聞こえたかと思うと、後ろに回ったソレワターセから鉄のワイヤーが伸びてきた。4本のワイヤーがパインの両手両脚に絡みつく。
「あっ!いやっ! 」
ワイヤーがソレワターセ本体に巻き取られると、キュアパインの体はまるで十字架に貼り付けられたように、ソレワターセのボディに固定されてしまった。
「なにっ、放してっ!」
「ちょっと手荒になっちゃったけど、まあいいわね。あたしもそうだったし」
ダークベリーが両手を腰に当て、満足そうに呟く。
「・・・ベリー・・・・」
拘束され複雑な表情を見せるパインとは対照的に、ダークベリーは歪んだ笑みを浮かべている。
「さあ、いいところへ連れてってあげる」
ダークベリーは腕を上げ、指をパチリと鳴らす。
「きゃあああっ!!」
二人の周りの空間が歪む。森の中から彼女たちの姿は消えていった。
<3>
「う・・・うんっ?・・・」
キュアパインは目を覚ました。まだ頭がぼーっとしている。
(いったい、わたし・・・・!!)
そこでキュアパインは状況を思い出した。体を動かそうとする。しかし、両手足はソレワターセに拘束され磔状にされたままで自由にならない。
「いやっ! 放してっ!」
だが、ソレワターセは微動だにせず鎮座したままだ。
(まずは落ち着いて・・・状況を確認するのよ・・・)
パインは自分に言い聞かせる。周りを見回すと、そこは宮殿の広間のような広大な部屋であることが分かった。その中央にソレワターセが沈黙したまま鎮座しているようだ。西洋風の優雅な建築であることは造りや壁面の装飾から推測されるが、照明が灯っていないため薄暗く、不気味な雰囲気だ。
(ここはどこなのかしら? それに、ベリーのあの姿・・・)
黒い衣装に身を包んだキュアベリー。ラビリンスに忠誠を誓うと言い放った姿が脳裏に浮かぶ。
(夢ならいいけど・・・)
そのとき天井のシャンデリアが明るく灯った。部屋の隅々までが照らし出される。キュアパインは眼前に映った光景に目を見開いた。
「ラブちゃんっ!」
拘束されているパインの前方には厚手の絨毯が敷かれており、そこに桃園ラブが俯せの姿勢で倒れていた。ピンクの私服姿で、顔はパインの方に向けており目を閉じているのが分かる。気を失っているようだ。パインは必死に声を上げる。
「ラブちゃんっ! 目を覚まして! 起きてっ!!」
「無駄よ。ラブは起きないわ」
どこからか鋭い口調の声が響く。ハッと顔を上げるキュアパイン。パインの背中側に位置する扉がギーッと開き、続いてハイヒールのコツコツという音が響いてきた。ソレワターセに拘束されているパインには、振り返って声の主を直接確認することは出来ない。しかし、その声色を彼女はよく知っていた。
「・・・ベリー・・・」
声の主であるダークベリーは、後ろから回り込むようにしてキュアパインの眼前にその漆黒の姿を現した。
「どう、気分は?」
「いいわけないでしょ! ねえベリー、あなたラビリンスに操られているのね。お願い目を覚まして! ラブちゃんと一緒に逃げようっ!」
だがダークベリーは手を口に当て、さも可笑しそうに声を上げる。
「逃げる? まだ分からないの、パイン? ラビリンスに奉仕するのが本当のプリキュアよ」
「・・・・」
変わらぬベリーの様子に絶句するキュアパイン。
「つべこべ言っていないで。それより、いいものを味合わせてあげるわ」
ダークベリーは右手を眼前にかざすと結んでいた手を開いた。その掌には緑色のピンポン球ほどの種子が載っている。一部が裂けて赤く輝いているのが不気味だ。
「・・・それは・・・ソレワターセの種?・・・」
「ふふっ、似ているけど違うわ。あなたのために預かってきた種よ」
「えっ?」
パインの疑問には答えず、ダークベリーはその種子を口に含んだ。
「!?」
ダークベリーはニヤリと唇をつり上げると、次の瞬間、パインの唇を奪っていた。
「○■*△×@?!!」
突然の行為に目を見開き、驚愕するパイン。なんとか逃れようとするが、四肢を固定された上、側頭部もダークベリーの手によって抑えられ自由が全く効かない。そしてダークベリーの舌がパインの唇を割って侵入し、口腔内を貪るように蹂躙する。
(・・・んんっ!・・・)
それは快楽のためだけの淫靡なキスだった。為す術無く舌を絡められ口腔を侵されるキュアパイン。ピチャピチャと嫌らしい音が響く。そしてダークベリーが種子を舌先で押し出すと、パインはするりと飲み込んでしまった。喉を種子が通過するのを確認したダークベリーはようやく唇を離す。唇についた二人の唾液を舌で舐めとりながら、満足そうに口を開く。
「よかったわぁ、パインの唇」
「・・・ひ、ひどい・・・どうして・・・」
パインは全身を震わせ、頭を前に垂れてぐったりしている。その顔は真っ赤に染まっていた。ファーストキスを経験していないキュアパイン、いや山吹祈里にとって、大切なものを踏みにじられた衝撃の行為だった。それも同性の親友に奪われるなんて。
「あらぁ、気持ちよかったでしょ。いいことを教えてあげたのよ」
ダークベリーは涼しい顔で、上から言い放つ。
「ふふふ、すぐに気持ちいいことにやみつきになっっちゃうわよ」
「・・・・・・」
「それにね、パインの体に入った種子が、いいことをしてくれる」
「えっ!?」
顔を上げるキュアパイン。キスの衝撃に頭を奪われていたが、飲まされた謎の種子の心配が頭をよぎる。
「うふふ、そろそろかしら」
「え?・・・」
そのとき、キュアパインは自分の身体に異変を感じていた。
(・・・・な、なに? 身体が、熱い・・・)
身体の内側から燃えるような熱さを感じる。身体全体が赤く上気している。特に、胸が敏感に疼いているようだ。乳首が何故か張っているような感覚を覚える。
「あらぁ、パインどうしたの?」
からかうようにダークベリーが声をかける。
「・・あ、熱いのっ!・・・む、胸が苦しい・・・」
パインが叫ぶ。疼いている胸は、あろうことかいつもより膨らんでいような感覚だ。
「あら、ほんと。ほら、コスチュームが伸びきっているわよ」
「・・え?・・・」
パインが自分の胸を見る。それは感触だけではなかった、パインの乳房は大きく膨らみ、コスチュームが破れそうに張っている。
「・・・う、うそ・・・」
「きついでしょ?邪魔なコスチュームは取っちゃうわよ」
ダークベリーの手が、パインのコスチュームの襟元をつかみ、そのまま下に剥ぎ取った。
「いやぁーーっ!!」
露わになるパインの胸。愛らしく小ぶりな乳房のはず・・・しかし、今のパインの胸は二回りは大きく成長したように見える。それでいて張りは失わず、重力に逆らってまるでロケットのように前方に突き出ている。固く勃起した乳首も一回りほど大きくなり、さらに先端を尖らせているのだ。
「すごーい、パインの胸。こんなに立派に成長しちゃって!」
ダークベリーが感心したように声をあげる。
「・・・い、いったい・・・何をしたの・・・」
息も絶え絶えにパインが問う。
「うふふ、これが種子の効用。パインの胸を立派に成長させてくれたのよ」
「・・・そ、そんな・・・ひどい・・」
「もちろん、大きくしただけじゃないわよ」
ダークベリーは右手をかざしソレワターセに合図する。すると手足の拘束が解け、パインの体は、そのまま前に四つん這い状に倒れ込んだ。しかし今のパインは、胸の疼きに耐えるのが精一杯で、動くことが出来ない。
「・・・あ・・・あぁっ・・・」
肩を大きく上下に震わせ、荒い呼吸のキュアパイン。ダークベリーは瞳を妖しく輝かせながら、パインの後ろに回り体を引き起こす。そして、後ろから抱きかかえるように、パインの両胸に手を回し、巨乳を揉みしごきはじめた。
「あっ! い、いやっ!・・・お願い、やめてっ!」
何もしなくても疼く両胸なのに、それをねっとりと弄ばれる。パインにとって未知の感覚だった。ダークベリーの両手は、先端を優しく刺激したかと思えば、荒々しく揉みしごいたりと、まるでレズビアンの達人のように艶めかしく動く。性的な感覚を味わったことの無い無垢なパインにとって、それは初めて感じる妖しい昂ぶりだ。
(・・・い、いや・・・・でも、気持ちいい・・・おかしいよ・・・)
ただ、そのときのキュアパインには理解できなかったが、胸の愛撫による快楽は女性が普通に感じるものだけではなかった。為す術無く刺激を受けるパインの中に、不可思議で奇妙な衝動が浮かび上がってきた。
(・・・な、なに・・・・この変な気持ち・・・)
いつしか乳首の先端からは透明な液が滲み始めていた。
(・・・あ、いや・・・変、おかしいわ・・・)
「あらっ、胸からなにか湧き出てるんじゃない?」
ダークベリーがわざとらしく声を上げる。指の動きが激しくなる。
(・・・いや、なにか込み上げてくる・・・わたし、そんなもの出ないはずないのに・・・)
当然、母乳が出るわけの無い身体だ。しかし乳房全体で感じる熱い疼きは、妖しい液体に形を変え先端の乳首に駆け上がろうとしていた。
「い、いやっ! ・・・変よ、おかしいっ!・・・」
頭を振り乱し叫ぶパイン。
「うふふ、なんか気持ちいんでしょう? 自分の躰には素直になった方がいいわよ」
ダークベリーの両手の動きが、さらに激しさを増す。言われなくても、パインの胸は限界だった。乳首に集中してきている熱い衝動が、今、まさに堰を切ったかのように噴出を待ち構えていた。
「・・・・あ、だめ・・・なにか、先まで来てるっ!・・・」
「さあ、素直になって!」
「あ、おかしい・・・なんか来るっ! もう、来てるっ!」
「欲望に身を任せるのよっ!」
「・・・だめっ! 出ちゃうーっ!」
キュアパインは絶叫し躰をのけぞらせた、同時にダークベリーに揉まれていた巨乳の先端から、白い液体がピュッピューッと勢いよく吹き出した。白濁液は脈動するように何度も何度も噴出し、虚空に放物線を描きながらパインの周りの床を白く染めていく。
「あーーっ!」
喘ぎながら繰り返し放出するキュアパイン。床をびっしょりと濡らして、ようやくその活動は止まった。
「すごーい、たくさん出たわね」
ダークベリーが乳首の先端に残った残渣を指でぬぐい取りながら関心したように呟く。
「・・・どうして・・・わたしの胸から・・・母乳が・・・」
放心したように呟くキュアパイン。全てを噴出してしまったかのような気だるい感覚が頭を覆う。ただ同時に、刹那的ではあるがこれまで感じたことの無い妖しい悦楽も脳裏に刻み込まれていた。
「うふふ、これが種の効用。パインの胸を大きくして、白いのを出させちゃう」
「!?・・・ひ、ひどい・・・」
だが、ダークベリーの言葉はキュアパインの想像を超えていた。
「それに勘違いしているようだけど、パインが放出したのはミルクじゃないわよ。ほら匂いを嗅いでごらんなさい」
ダークベリーが、拭い取った液体の着いた指をパインの鼻先に突きつける。
「な、なに、これ?・・・」
キュアパインが思わず顔を背けた。たしかにその匂いは乳の匂いではない。もっとむせ返るような強い刺激臭、彼女の知らない生臭い臭いだった。
「うふふ、これはね精液。ザーメンやスペルマとも言うわね」
「え?・・・」
キュアパインには何がなんだか分からない。
「男の子が、夜な夜な妄想しながら発射している厭らしい白いエキスよ」
「・・・ね、ねえ・・・わたしに何をしたの?・・・」
理解できない恐ろしい現象が、自分の身体の中で起きている・・・パインは例えようのない恐怖に襲われた。
ダークベリーがいやらしく微笑みながら説明を続ける。
「あの種子はね、躰の中に吸収されると、胸の中を刺激して乳腺の側に新しい器官を造るの。無数のマイクロ精巣をね。それで胸が膨らんだのよ。パインからは当然母乳が出るわけないんだけど、その通り道が輸精管となってザーメンを放出することが出来るようになるのよ。どう、素晴らしい躰になれたのよ。女の子のなのに男の子を快感を味わえるなんて贅沢よね」
「わ、分からないっ!・・・、いったい、なに?・・・」
「ふふ、躰に聞けば分かるわ。そんなに大きくなった胸でザーメンを造っているのよ。男の子と違って、いくらでも発射できるわ」
そういうと、ダークベリーは再び胸を揉みしごく。
「あっ! いやっ!」
パインは悲鳴をあげる。しかし、その躰はダークベリーの愛撫を素直に快感として受け取り、すぐに射精衝動がこみ上げてくる。ダークベリーの言うようにパインの造精機能は尋常では無く、連続射精など簡単な行為だ。
「・・・い、いやっ・・・」
首を横に振りながら悪魔の誘いを拒み、なんとか、その刺激に耐えようとする。だが初めての精通によって、一切の性を知らぬピュアな肉体に双乳射精の快感が刻み込まれてしまった。刹那的だがそれでいて極上の昂ぶりを。
「あ!、く、来る・・・・また来てる!・・・いやっ!、やめてっ!」
叫びながら理性が抵抗する。しかし本能に刷り込まれた射精絶頂の感覚に、躰が再びの刺激を欲し、射精シークエンスが自動的に進行するのだ。
「ほら、胸からザーメン出して気持ちよかったでしょ。パインの躰は、もうこのエクスタシーに逆らえないわよ」
両指先を器用に動かしながらダークベリーがパインを快楽の闇に誘う。胸の中から先端に向け、いやらしい衝動が再び液体となって湧き出してくる。
「い、いやっ!・・・だめっ! また出ちゃうーっ!」
キュアパインは躰をのけぞらし、浅ましく勃起した乳首の先端から、再び白濁液を放出した。一度射精の悦びを覚えた肉体は、理性の制御を超え、より大量の精を放ち、牡の快感を貪ろうとする。
「あぁっ! 出るーっ! まだまだ出ちゃうーっ!」
2度目の射精は、量も勢いもさらに増していた。ビュッビュッと放たれる液体は、前方で横たわったままのラブにまで届き、その頬にも白いものが降りかかった。
「あぁーーっ!」
(嫌なのに・・・気持ちいいっ・・・)
快楽を貪ろうとする肉体が欲望の限りを放つ。その悦びに理性も負け射精快楽を味わってしまう。混沌とするキュアパイン。ダークベリーが胸から手を離すと、全ての力を放出してしまったかのように、そのまま前に突っ伏した。
<4>
(い、いや・・・こんなの)
仲間のはずのベリーによって躰を改造され、胸からの射精で感じてしまったキュアパイン。俯せになりながら涙を流す。傍らには妖しげな笑みを浮かべるダークベリー。もはや、友情を育み共に戦った仲間の面影は感じられない。
絶望に沈むキュアパインの耳に、そのとき小さな声が響いた。
「・・・う、うん?・・・・」
顔を上げると、前方に倒れていたラブが目を覚まし、上半身を起こしている。頬にこびり付いたパインの精を指ですくい取り、不思議そうに見つめている。
「ラブちゃんっ!」
キュアパインが叫ぶ。ラブが変身してくれれば2対1だ。なんとか一緒にここを抜け出すことが出来るかもしれない。
「早く変身して! ベリーが操られてるのっ! 助けてっ」
きょとんとしていたラブだが、立ち上がり声をかける。
「うん、今、変身する。助けるよ」
そう言うと両脚を床に踏みしめポーズを取った。だが、発せられた言葉は、パインの期待を裏切るものだった。
「ダークプリキュア! スイッチ・オーバー!」
両手を捻るように広げ、挑発的な眼差しで楽しそうに叫ぶ。ラブの躰は赤い閃光と黒い闇に包まれる。
「ラブ・・・ちゃん・・・・」
目を見開き絶句するキュアパイン。闇が晴れると、そこには、ダークベリーと同じような漆黒のコスチュームに身を包んだダークピーチの姿があった。
「ふふっ、手助けするよベリー」
「ありがとうございます、ダークピーチ様」
恭しく頭を下げるダークベリー。
「そ、そんな・・・・ピーチまで・・・」
「うふふ、あたしはダークピーチ様にダークプリキュアに目覚めさせてもらったのよ」
ダークベリーが説明する。
「ベリー、お疲れ様。ベリーに全部任せようと思って黙って見ていたんだけどね・・・」
そう言いながら指を目の前にかざす。そこには拭い取ったパインの精液がドロッと付着している。
「でも、こんな濃ゆいザーメンの臭いを嗅いだら我慢できなくなっちゃったよ」
舌を伸ばして白濁液を美味しそうに舐めあげるダークピーチ。その光景はキュアパインを絶望の底に落とし込むのに十分だった。共に戦った仲間二人が敵に回り、しかも自分の身体をいやらしく弄んで闇へ誘っている。だが、ダークプリキュアの奸計は、より辛辣だった。
「さてと、パインにその素晴らしい躰をもっと味合わせてあげる。凄いんだよ、あの種の力は」
ダークピーチはダークベリーに目配せで合図する。頷いたダークベリーは、後ろからパインを抱きかかえて立ち上がらせる。
「あっ! いやっ!・・・・もう止めて・・・」
パインは全身に力が入らず為すがままだ。胸のコスチュームが引き下ろされているため、再び立派な双乳が露わになる。まだまだ出したりないのか、乳首も固く膨らんでいる。
「どの子にしようかな」
パインの胸を一瞥したダークピーチは、腰にかかっているポシェットの蓋を開ける。本来はリンクルンの収納ケースだが、ダークプリキュアにリンクルンは不要なため、今やノーザから預かった種々の不気味な種子が収められていた。ダークピーチは、そのうちの2つを掴んで取り出す。
「さあパイン、ソレワターセの種だよ」
指の間に2つの種をはさみ、パインの眼前に楽しそうにかざすダークピーチ。
「・・・ねぇ・・・また変なことするの?・・・」
射精できる胸に種で改造されてしまったことで、種を見たパインの顔に怯える色が見える。
「気持ちいいことだから、心配しなくていいよ」
そういいながら、ダークピーチは手を伸ばして、パインの胸を下から支えるように揉む。
「あっ!・・」
思わず声をあげるキュアパイン。
「パインの胸は精力絶倫だからね。ほら、もう発射態勢になってる」
全身からは力が抜けているのに、なぜか胸だけは熱く激しく感じるのが悩ましい。よく見ると乳首から透明な液が滲み出ている。はたしてダークピーチが説明する。
「その液はねカウパー液って言ってね、射精の前に滲み出てくるの。我慢汁とか先走り液なんても言うよ」
ダークプリキュアは豊富な性的知識をインプットされている。彼女らが本来知るはずの無い淫らな言葉が、淀みなく口から溢れてくる。
「でも、パインのカウパー液には特殊な能力があるんだ。それはね、どんな生物でも犯すことができるように、相手を変えちゃうんだ」
「!?」
キュアパインにとってダークピーチの言うことは意味が分からない。ただ、それが畏れるべきことだということは、これまでの仕打ちで散々と身に染みている。
「お願いだから・・・怖いことはやめて・・・」
「あれえ、全然怖くないよ。気持ちいいことだよ。もっともラビリンスに忠誠を誓うっていうのなら、考えるけどね」
「そ、そんなっ!・・そんなことできないっ・・・・」
「じゃあ、続けよっか」
パインがそう言うのを予見していたかのようだ。ダークピーチは楽しげに2つの種子を両手で掴み、それぞれをパインの胸に近づけた。
「さあ、楽しんでね」
ダークピーチが種をパインの勃起乳首に押しつけた。
「あっ、痛いっ!」
強い力で押しつけられているので痛みを感じる。種皮の固い感触が乳首に伝わってくる。しかし次の瞬間、その感触はがらっと変わっていった。
「えっ!?」
接している部分の種皮がスリットのように裂け、パインの勃起乳首を中に引き込んでいく。その外見は、まるで種に女性器が現れたようだ。中では瑞々しい果肉がまるで膣壁のように乳首を締め付けて刺激する。
「い、いやーーっ!」
「気持ちいいでしょ。オナホに挿入してるようなものだもん。自分の能力で、こんな素敵なことができるんだよ」
ダークピーチに続いてダークベリーも後ろから胸を揉みながら囁きかける。
「素敵な躰ね。ほんとに羨ましいわ」
パインは、種の女性器を犯すおぞましさに目をつぶり、顔をそむけて耐えている。だが、疑似とは言え初めての挿入は、えも言わぬ快感をもたらすものだった。種子の中は疑似膣肉が名器のように蠕動して乳首を妖しく刺激している。そもそも胸を改造されたときに、挿入して精を放つという牡の本能が、パインの脳裏に自動的に刷り込まれてしまっているのだ。
(・・・はぁ、はぁ・・・)
キュアパインは自然と熱い吐息を漏らしていた。
「ほら、もう我慢できないんじゃない?」
種をぐりぐりと押しつけながらダークピーチがねっとりと囁く。
「あぁーっ!」
「ほら、こんなに張っちゃって、早く出したいって胸が言ってるわよ」
うしろから胸を揉むダークベリーも淫らに誘う。
「い、いやっ! もう・・・・出したくない・・・・」
「嘘だよ、気持ちいいことなんだから我慢しなくていいよ」
事実、パインも我慢の限界に来ていた。
(こんなことしちゃ、だめなのに・・・なんで気持ちいいの・・・)
「さあ、たっぷり出してねっ!」
闇の快感に誘うダークピーチ。限界のパインが声をあげる。
「あっ!・・・もうだめ・・・・許して・・・また来てるっ! いっぱい来てるーっ!」
全身を震わせ、上を向いて絶叫するパイン。
「・・・出ちゃうっ!・・・出ちゃうのーーっ!!」
同時に双乳の先端から牡ミルクが噴出し、種子の奥深くへと中出しされる。パインの濃厚な精は一滴残らず吸収され、脈動を繰り返すごとに、種はひとまわりずつ大きくなっていく。
「・・・なんで、こんなこと・・・あぁっ、止まらないっ!」
パインの射精はすぐには終わらない。ピンポン球程度だった種がテニスボールほどに膨張したところで、ようやく射精が終わった。
ダークピーチが2つの種を引き抜き、後ろから胸を揉んでいたダークベリーも手を放すと、力を使い果たしたパインは、ぐったりと前に崩れ落ちた。
「すごーい、思っていた以上だね」
膨らんだ2つの種を両掌で弄ぶダークピーチが、感心したように声をあげる。種皮の女性器状の器官は消えているが、種の周りには太い葉脈が、まるで勃起した男性器のように浮き出ており禍々しさを増幅している。
ダークピーチが得意げに説明する。
「うふふ、パインが出したのはね、ただのザーメンじゃないんだ。プリキュアの力とか能力とか、そういうものも濃縮されているんだよ。だから、力を吸収したこの種は凄くパワーアップしてるんだ」
「・・え?・・・」
途切れそうな意識のなか、パインの耳に恐ろしい言葉が聞こえてくる。
「プリキュアの力を持ったソレワターセ、『キュアソレワターセ』といったところかな。想像してみて、自分の力を授けたソレワターセがラビリンスのために町で暴れるの・・・」
そこでダークピーチは言葉を止め、さらに邪悪さを唇ににじませる。
「素敵でしょ。ノーザ様もお喜びになるわ」
(・・そ、そんな・・・)
大量射精のエクスタシーで放心状態のキュアパイン。そこに響いてきた悪魔の言葉の衝撃。快楽の代償の絶望にパインの意識は途切れていった。
「あれっ、失神しちゃったかな。気持ちよかったもんね」
ダークピーチは無邪気だ。
「この快感からはもう逃げられないわよ、パイン」
ダークベリーも声を合わせる。
「そう、もっと全てを忘れるくらいに気持ちよくしてあげるよ」
横たわるパインを見つめる二人のダークプリキュア。不敵な笑みを絶やさない二人は、さらなる淫夢にパインを誘おうとしていた。
長いので2回に分けてアップします。
キュアパインはフィギュアにあまり恵まれず、写真の可動フィギュア(S.H.Figuarts)くらいでしょうか。アミエ・グランさんのガレージキットもありますが、入手は出来ませんでした。
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「おかしい、どうして誰にも連絡がつかないの?」
泊まりがけの家族旅行を終え、四つ葉町に帰ってきた祈里は、仲間たちにリンクルンで連絡をとろうとした。しかし、ラブ、美希、せつな、の誰も応答することはなかった。
「なにかあったのかしら?」
不安が祈里の胸をよぎる。直接会いに行こう、祈里は家を飛び出し、まずはラブの家を目指して駆けだした。とりあえず顔を見られれば安心できる。そう思いながら走っていると、リンクルンが鳴り出した。慌てて立ち止まり通話をオンにする。聞こえてきたのは美希の声だ。
「ブッキー? 帰ってきてる?」
「美希ちゃんっ!」
「今、ソレワターセが現れたの!」
「えっ!? どこっ?」
「一昨日、ラブが倒れていた森の中よ! お願いっ! 早く来てっ!」
「う、うんっ! 今すぐ行くから!」
ソレワターセ出現に気を引き締める祈里。その一方で、美希と連絡が取れた安堵感も彼女の胸に浮かんでいた。
(よかった・・・)
仲間と合流するため祈里は再び駆け出した。
<2>
祈里が森の中に入ると、不気味なうめき声と対称的な凜々しいかけ声が聞こえてきた。
「ソレワターセ~」
「たーっ!」
そこでは、両手両脚を生やした鉄塔型のソレワターセに対し、技を繰り出すプリキュアの姿があった。白地に青のコスチューム、ロングの髪型のキュアベリーだ。どうやらベリーは苦戦しているらしい。決定的なダメージを与えられず、疲労している様子が見える。祈里は走りながらリンクルンを掲げた。
「チェインジ・プリキュア!ビートアップ!」
祈里の体がまばゆい光に包まれ、プリキュアのコスチュームを纏う。白とイエローの姿。愛らしいキュアパインへと変身した。パインはそのままソレワターセの背中にジャンピングキックを放つ。不意を突かれた一撃に、ソレワターセが唸り声を上げながら俯せに倒れ、その隙にパインはベリーと合流した。
「パインっ!」
疲労困憊の表情の中にも、笑顔を見せるキュアベリー。
「無事でよかった。ラブちゃんとせつなちゃんは?」
「それが、二人にも何度も連絡してるんだけど繋がらないのよ」
ベリーが手にしていたリンクルンを掲げる。
「わたしがコールしたときも繋がらなかった・・・いったいどうしたのかしら?」
顔を見合わせる二人のプリキュア。そのとき音も無く立ち上がったソレワターセに二人は気づかなかった。
「ソレワタ~セ!!」
ソレワターセの鉄の腕が地面をなぎ払うかのようにスイングしてきた。
「きゃーーっ!」
二人は対応できずに、そのまま飛ばされ、地面に叩きつけられた。
「・・・くっ・・・」
「大丈夫?ベリー?・・・・えっ?」
ベリーに声をかけながら、キュアパインはあることに気づいた。
「なんとか平気よ、パイン・・・・どうしたの?」
いぶかしがるベリー。
「・・・ベリー・・・あなた・・」
ソレワターセの動きを気にしつつも、ベリーから後ずさりするパイン。
「パイン、どうしたの?」
キュアパインがベリーを見つめる。その視線は厳しい。
「あなた、ベリーじゃない」
「えっ?」
「いったい誰なの?」
「ど、そうしたのよ?」
「リンクルンを落としたのに、どうして変身したままなの? 本物のベリーじゃない!」
ソレワターセの一撃を受けたときの衝撃で、ベリーは手にしていたリンクルンを手放してしまった。リンクルンを身につけていないとプリキュアの変身は解かれてしまう。だが、目の前のキュアベリーは変身した姿のままだ。
「・・ああ、そうだったわね」
キュアベリーは手で髪をかき上げながら斜に構え、つまらなそうに呟く。
「油断させてすんなりと連れて行こうと思ったんだけどね」
ソレワターセを見上げながら、口を尖らせる。
「もっと上手くやってよ、ソレワターセ。力を加減しなさい」
パインにはその状況が分からない。
「!?・・・ 何を言ってるの?」
ベリーはパインに向き直って言い放つ。
「あたしはキュアベリーよ、ホ・ン・モ・ノ」
だが、その瞳には妖しい輝きが宿り、唇の端が不敵に吊り上がっている。いつもとは違うキュアベリーの雰囲気にキュアパインの背筋に冷たいものが走る。
「・・・ベリー、本物って・・・」
「だって真のプリキュアには、そんな変なアイテムはいらないもの」
「・・な、なにを言ってるの?」
キュアベリーが挑発的に目を細める。
「ふふっ、こんな恥ずかしいコスチュームじゃなくて、本当のあたしを見せてあげる」
「え!?」
キュアベリーはニヤリと笑うと、両脚を踏み出して広げ、両手を胸の前で捻るように合わせた。
「ダークプリキュア!スイッチ・オーバー!」
「きゃーーっ!」
キュアベリーの体が蒼い閃光と黒い闇に包まれる。その衝撃波でパインの体は吹き飛ばされ、地面に叩きつけられた。
「い、いったい何が・・・」
闇が晴れると、そこには黒いコスチュームに身を包んだキュアベリーの姿があった。黒くエナメル状に染まったコスチュームが妖艶な光沢を放っている。鋭いピンヒールとなったブーツも黒く染まり、各所を彩るハート型の飾りは、青いダイヤ型のクリスタルに変化していた。髪は白く染まり、挑発的で妖艶な雰囲気を表情に漂わせている。
「そ、その姿・・・」
「ふふっ、あたしはダークキュアベリー。ラビリンスに忠誠を誓う真のプリキュアよ」
「・・・ダーク・・・やっぱり偽物?・・・」
キュアパインは苦痛に顔を歪めながらも立ち上がる。
「違う、違う」
ダークベリーは笑いながら余裕の表情だ。
「ダークプリキュアこそ本当のプリキュア。あたしは正しいプリキュアに目覚めさせてもらったの。正真正銘、蒼乃美希が変身した姿よ」
「・・・う、うそ・・・・」
キュアパインが小声で呟く。
「パインにもダークプリキュアの素晴らしさをすぐに教えてあげるわ」
「え?・・・」
仲間の豹変に混乱し戸惑うキュアパイン。そのとき、ヒュンと風を切り裂く音が聞こえたかと思うと、後ろに回ったソレワターセから鉄のワイヤーが伸びてきた。4本のワイヤーがパインの両手両脚に絡みつく。
「あっ!いやっ! 」
ワイヤーがソレワターセ本体に巻き取られると、キュアパインの体はまるで十字架に貼り付けられたように、ソレワターセのボディに固定されてしまった。
「なにっ、放してっ!」
「ちょっと手荒になっちゃったけど、まあいいわね。あたしもそうだったし」
ダークベリーが両手を腰に当て、満足そうに呟く。
「・・・ベリー・・・・」
拘束され複雑な表情を見せるパインとは対照的に、ダークベリーは歪んだ笑みを浮かべている。
「さあ、いいところへ連れてってあげる」
ダークベリーは腕を上げ、指をパチリと鳴らす。
「きゃあああっ!!」
二人の周りの空間が歪む。森の中から彼女たちの姿は消えていった。
<3>
「う・・・うんっ?・・・」
キュアパインは目を覚ました。まだ頭がぼーっとしている。
(いったい、わたし・・・・!!)
そこでキュアパインは状況を思い出した。体を動かそうとする。しかし、両手足はソレワターセに拘束され磔状にされたままで自由にならない。
「いやっ! 放してっ!」
だが、ソレワターセは微動だにせず鎮座したままだ。
(まずは落ち着いて・・・状況を確認するのよ・・・)
パインは自分に言い聞かせる。周りを見回すと、そこは宮殿の広間のような広大な部屋であることが分かった。その中央にソレワターセが沈黙したまま鎮座しているようだ。西洋風の優雅な建築であることは造りや壁面の装飾から推測されるが、照明が灯っていないため薄暗く、不気味な雰囲気だ。
(ここはどこなのかしら? それに、ベリーのあの姿・・・)
黒い衣装に身を包んだキュアベリー。ラビリンスに忠誠を誓うと言い放った姿が脳裏に浮かぶ。
(夢ならいいけど・・・)
そのとき天井のシャンデリアが明るく灯った。部屋の隅々までが照らし出される。キュアパインは眼前に映った光景に目を見開いた。
「ラブちゃんっ!」
拘束されているパインの前方には厚手の絨毯が敷かれており、そこに桃園ラブが俯せの姿勢で倒れていた。ピンクの私服姿で、顔はパインの方に向けており目を閉じているのが分かる。気を失っているようだ。パインは必死に声を上げる。
「ラブちゃんっ! 目を覚まして! 起きてっ!!」
「無駄よ。ラブは起きないわ」
どこからか鋭い口調の声が響く。ハッと顔を上げるキュアパイン。パインの背中側に位置する扉がギーッと開き、続いてハイヒールのコツコツという音が響いてきた。ソレワターセに拘束されているパインには、振り返って声の主を直接確認することは出来ない。しかし、その声色を彼女はよく知っていた。
「・・・ベリー・・・」
声の主であるダークベリーは、後ろから回り込むようにしてキュアパインの眼前にその漆黒の姿を現した。
「どう、気分は?」
「いいわけないでしょ! ねえベリー、あなたラビリンスに操られているのね。お願い目を覚まして! ラブちゃんと一緒に逃げようっ!」
だがダークベリーは手を口に当て、さも可笑しそうに声を上げる。
「逃げる? まだ分からないの、パイン? ラビリンスに奉仕するのが本当のプリキュアよ」
「・・・・」
変わらぬベリーの様子に絶句するキュアパイン。
「つべこべ言っていないで。それより、いいものを味合わせてあげるわ」
ダークベリーは右手を眼前にかざすと結んでいた手を開いた。その掌には緑色のピンポン球ほどの種子が載っている。一部が裂けて赤く輝いているのが不気味だ。
「・・・それは・・・ソレワターセの種?・・・」
「ふふっ、似ているけど違うわ。あなたのために預かってきた種よ」
「えっ?」
パインの疑問には答えず、ダークベリーはその種子を口に含んだ。
「!?」
ダークベリーはニヤリと唇をつり上げると、次の瞬間、パインの唇を奪っていた。
「○■*△×@?!!」
突然の行為に目を見開き、驚愕するパイン。なんとか逃れようとするが、四肢を固定された上、側頭部もダークベリーの手によって抑えられ自由が全く効かない。そしてダークベリーの舌がパインの唇を割って侵入し、口腔内を貪るように蹂躙する。
(・・・んんっ!・・・)
それは快楽のためだけの淫靡なキスだった。為す術無く舌を絡められ口腔を侵されるキュアパイン。ピチャピチャと嫌らしい音が響く。そしてダークベリーが種子を舌先で押し出すと、パインはするりと飲み込んでしまった。喉を種子が通過するのを確認したダークベリーはようやく唇を離す。唇についた二人の唾液を舌で舐めとりながら、満足そうに口を開く。
「よかったわぁ、パインの唇」
「・・・ひ、ひどい・・・どうして・・・」
パインは全身を震わせ、頭を前に垂れてぐったりしている。その顔は真っ赤に染まっていた。ファーストキスを経験していないキュアパイン、いや山吹祈里にとって、大切なものを踏みにじられた衝撃の行為だった。それも同性の親友に奪われるなんて。
「あらぁ、気持ちよかったでしょ。いいことを教えてあげたのよ」
ダークベリーは涼しい顔で、上から言い放つ。
「ふふふ、すぐに気持ちいいことにやみつきになっっちゃうわよ」
「・・・・・・」
「それにね、パインの体に入った種子が、いいことをしてくれる」
「えっ!?」
顔を上げるキュアパイン。キスの衝撃に頭を奪われていたが、飲まされた謎の種子の心配が頭をよぎる。
「うふふ、そろそろかしら」
「え?・・・」
そのとき、キュアパインは自分の身体に異変を感じていた。
(・・・・な、なに? 身体が、熱い・・・)
身体の内側から燃えるような熱さを感じる。身体全体が赤く上気している。特に、胸が敏感に疼いているようだ。乳首が何故か張っているような感覚を覚える。
「あらぁ、パインどうしたの?」
からかうようにダークベリーが声をかける。
「・・あ、熱いのっ!・・・む、胸が苦しい・・・」
パインが叫ぶ。疼いている胸は、あろうことかいつもより膨らんでいような感覚だ。
「あら、ほんと。ほら、コスチュームが伸びきっているわよ」
「・・え?・・・」
パインが自分の胸を見る。それは感触だけではなかった、パインの乳房は大きく膨らみ、コスチュームが破れそうに張っている。
「・・・う、うそ・・・」
「きついでしょ?邪魔なコスチュームは取っちゃうわよ」
ダークベリーの手が、パインのコスチュームの襟元をつかみ、そのまま下に剥ぎ取った。
「いやぁーーっ!!」
露わになるパインの胸。愛らしく小ぶりな乳房のはず・・・しかし、今のパインの胸は二回りは大きく成長したように見える。それでいて張りは失わず、重力に逆らってまるでロケットのように前方に突き出ている。固く勃起した乳首も一回りほど大きくなり、さらに先端を尖らせているのだ。
「すごーい、パインの胸。こんなに立派に成長しちゃって!」
ダークベリーが感心したように声をあげる。
「・・・い、いったい・・・何をしたの・・・」
息も絶え絶えにパインが問う。
「うふふ、これが種子の効用。パインの胸を立派に成長させてくれたのよ」
「・・・そ、そんな・・・ひどい・・」
「もちろん、大きくしただけじゃないわよ」
ダークベリーは右手をかざしソレワターセに合図する。すると手足の拘束が解け、パインの体は、そのまま前に四つん這い状に倒れ込んだ。しかし今のパインは、胸の疼きに耐えるのが精一杯で、動くことが出来ない。
「・・・あ・・・あぁっ・・・」
肩を大きく上下に震わせ、荒い呼吸のキュアパイン。ダークベリーは瞳を妖しく輝かせながら、パインの後ろに回り体を引き起こす。そして、後ろから抱きかかえるように、パインの両胸に手を回し、巨乳を揉みしごきはじめた。
「あっ! い、いやっ!・・・お願い、やめてっ!」
何もしなくても疼く両胸なのに、それをねっとりと弄ばれる。パインにとって未知の感覚だった。ダークベリーの両手は、先端を優しく刺激したかと思えば、荒々しく揉みしごいたりと、まるでレズビアンの達人のように艶めかしく動く。性的な感覚を味わったことの無い無垢なパインにとって、それは初めて感じる妖しい昂ぶりだ。
(・・・い、いや・・・・でも、気持ちいい・・・おかしいよ・・・)
ただ、そのときのキュアパインには理解できなかったが、胸の愛撫による快楽は女性が普通に感じるものだけではなかった。為す術無く刺激を受けるパインの中に、不可思議で奇妙な衝動が浮かび上がってきた。
(・・・な、なに・・・・この変な気持ち・・・)
いつしか乳首の先端からは透明な液が滲み始めていた。
(・・・あ、いや・・・変、おかしいわ・・・)
「あらっ、胸からなにか湧き出てるんじゃない?」
ダークベリーがわざとらしく声を上げる。指の動きが激しくなる。
(・・・いや、なにか込み上げてくる・・・わたし、そんなもの出ないはずないのに・・・)
当然、母乳が出るわけの無い身体だ。しかし乳房全体で感じる熱い疼きは、妖しい液体に形を変え先端の乳首に駆け上がろうとしていた。
「い、いやっ! ・・・変よ、おかしいっ!・・・」
頭を振り乱し叫ぶパイン。
「うふふ、なんか気持ちいんでしょう? 自分の躰には素直になった方がいいわよ」
ダークベリーの両手の動きが、さらに激しさを増す。言われなくても、パインの胸は限界だった。乳首に集中してきている熱い衝動が、今、まさに堰を切ったかのように噴出を待ち構えていた。
「・・・・あ、だめ・・・なにか、先まで来てるっ!・・・」
「さあ、素直になって!」
「あ、おかしい・・・なんか来るっ! もう、来てるっ!」
「欲望に身を任せるのよっ!」
「・・・だめっ! 出ちゃうーっ!」
キュアパインは絶叫し躰をのけぞらせた、同時にダークベリーに揉まれていた巨乳の先端から、白い液体がピュッピューッと勢いよく吹き出した。白濁液は脈動するように何度も何度も噴出し、虚空に放物線を描きながらパインの周りの床を白く染めていく。
「あーーっ!」
喘ぎながら繰り返し放出するキュアパイン。床をびっしょりと濡らして、ようやくその活動は止まった。
「すごーい、たくさん出たわね」
ダークベリーが乳首の先端に残った残渣を指でぬぐい取りながら関心したように呟く。
「・・・どうして・・・わたしの胸から・・・母乳が・・・」
放心したように呟くキュアパイン。全てを噴出してしまったかのような気だるい感覚が頭を覆う。ただ同時に、刹那的ではあるがこれまで感じたことの無い妖しい悦楽も脳裏に刻み込まれていた。
「うふふ、これが種の効用。パインの胸を大きくして、白いのを出させちゃう」
「!?・・・ひ、ひどい・・・」
だが、ダークベリーの言葉はキュアパインの想像を超えていた。
「それに勘違いしているようだけど、パインが放出したのはミルクじゃないわよ。ほら匂いを嗅いでごらんなさい」
ダークベリーが、拭い取った液体の着いた指をパインの鼻先に突きつける。
「な、なに、これ?・・・」
キュアパインが思わず顔を背けた。たしかにその匂いは乳の匂いではない。もっとむせ返るような強い刺激臭、彼女の知らない生臭い臭いだった。
「うふふ、これはね精液。ザーメンやスペルマとも言うわね」
「え?・・・」
キュアパインには何がなんだか分からない。
「男の子が、夜な夜な妄想しながら発射している厭らしい白いエキスよ」
「・・・ね、ねえ・・・わたしに何をしたの?・・・」
理解できない恐ろしい現象が、自分の身体の中で起きている・・・パインは例えようのない恐怖に襲われた。
ダークベリーがいやらしく微笑みながら説明を続ける。
「あの種子はね、躰の中に吸収されると、胸の中を刺激して乳腺の側に新しい器官を造るの。無数のマイクロ精巣をね。それで胸が膨らんだのよ。パインからは当然母乳が出るわけないんだけど、その通り道が輸精管となってザーメンを放出することが出来るようになるのよ。どう、素晴らしい躰になれたのよ。女の子のなのに男の子を快感を味わえるなんて贅沢よね」
「わ、分からないっ!・・・、いったい、なに?・・・」
「ふふ、躰に聞けば分かるわ。そんなに大きくなった胸でザーメンを造っているのよ。男の子と違って、いくらでも発射できるわ」
そういうと、ダークベリーは再び胸を揉みしごく。
「あっ! いやっ!」
パインは悲鳴をあげる。しかし、その躰はダークベリーの愛撫を素直に快感として受け取り、すぐに射精衝動がこみ上げてくる。ダークベリーの言うようにパインの造精機能は尋常では無く、連続射精など簡単な行為だ。
「・・・い、いやっ・・・」
首を横に振りながら悪魔の誘いを拒み、なんとか、その刺激に耐えようとする。だが初めての精通によって、一切の性を知らぬピュアな肉体に双乳射精の快感が刻み込まれてしまった。刹那的だがそれでいて極上の昂ぶりを。
「あ!、く、来る・・・・また来てる!・・・いやっ!、やめてっ!」
叫びながら理性が抵抗する。しかし本能に刷り込まれた射精絶頂の感覚に、躰が再びの刺激を欲し、射精シークエンスが自動的に進行するのだ。
「ほら、胸からザーメン出して気持ちよかったでしょ。パインの躰は、もうこのエクスタシーに逆らえないわよ」
両指先を器用に動かしながらダークベリーがパインを快楽の闇に誘う。胸の中から先端に向け、いやらしい衝動が再び液体となって湧き出してくる。
「い、いやっ!・・・だめっ! また出ちゃうーっ!」
キュアパインは躰をのけぞらし、浅ましく勃起した乳首の先端から、再び白濁液を放出した。一度射精の悦びを覚えた肉体は、理性の制御を超え、より大量の精を放ち、牡の快感を貪ろうとする。
「あぁっ! 出るーっ! まだまだ出ちゃうーっ!」
2度目の射精は、量も勢いもさらに増していた。ビュッビュッと放たれる液体は、前方で横たわったままのラブにまで届き、その頬にも白いものが降りかかった。
「あぁーーっ!」
(嫌なのに・・・気持ちいいっ・・・)
快楽を貪ろうとする肉体が欲望の限りを放つ。その悦びに理性も負け射精快楽を味わってしまう。混沌とするキュアパイン。ダークベリーが胸から手を離すと、全ての力を放出してしまったかのように、そのまま前に突っ伏した。
<4>
(い、いや・・・こんなの)
仲間のはずのベリーによって躰を改造され、胸からの射精で感じてしまったキュアパイン。俯せになりながら涙を流す。傍らには妖しげな笑みを浮かべるダークベリー。もはや、友情を育み共に戦った仲間の面影は感じられない。
絶望に沈むキュアパインの耳に、そのとき小さな声が響いた。
「・・・う、うん?・・・・」
顔を上げると、前方に倒れていたラブが目を覚まし、上半身を起こしている。頬にこびり付いたパインの精を指ですくい取り、不思議そうに見つめている。
「ラブちゃんっ!」
キュアパインが叫ぶ。ラブが変身してくれれば2対1だ。なんとか一緒にここを抜け出すことが出来るかもしれない。
「早く変身して! ベリーが操られてるのっ! 助けてっ」
きょとんとしていたラブだが、立ち上がり声をかける。
「うん、今、変身する。助けるよ」
そう言うと両脚を床に踏みしめポーズを取った。だが、発せられた言葉は、パインの期待を裏切るものだった。
「ダークプリキュア! スイッチ・オーバー!」
両手を捻るように広げ、挑発的な眼差しで楽しそうに叫ぶ。ラブの躰は赤い閃光と黒い闇に包まれる。
「ラブ・・・ちゃん・・・・」
目を見開き絶句するキュアパイン。闇が晴れると、そこには、ダークベリーと同じような漆黒のコスチュームに身を包んだダークピーチの姿があった。
「ふふっ、手助けするよベリー」
「ありがとうございます、ダークピーチ様」
恭しく頭を下げるダークベリー。
「そ、そんな・・・・ピーチまで・・・」
「うふふ、あたしはダークピーチ様にダークプリキュアに目覚めさせてもらったのよ」
ダークベリーが説明する。
「ベリー、お疲れ様。ベリーに全部任せようと思って黙って見ていたんだけどね・・・」
そう言いながら指を目の前にかざす。そこには拭い取ったパインの精液がドロッと付着している。
「でも、こんな濃ゆいザーメンの臭いを嗅いだら我慢できなくなっちゃったよ」
舌を伸ばして白濁液を美味しそうに舐めあげるダークピーチ。その光景はキュアパインを絶望の底に落とし込むのに十分だった。共に戦った仲間二人が敵に回り、しかも自分の身体をいやらしく弄んで闇へ誘っている。だが、ダークプリキュアの奸計は、より辛辣だった。
「さてと、パインにその素晴らしい躰をもっと味合わせてあげる。凄いんだよ、あの種の力は」
ダークピーチはダークベリーに目配せで合図する。頷いたダークベリーは、後ろからパインを抱きかかえて立ち上がらせる。
「あっ! いやっ!・・・・もう止めて・・・」
パインは全身に力が入らず為すがままだ。胸のコスチュームが引き下ろされているため、再び立派な双乳が露わになる。まだまだ出したりないのか、乳首も固く膨らんでいる。
「どの子にしようかな」
パインの胸を一瞥したダークピーチは、腰にかかっているポシェットの蓋を開ける。本来はリンクルンの収納ケースだが、ダークプリキュアにリンクルンは不要なため、今やノーザから預かった種々の不気味な種子が収められていた。ダークピーチは、そのうちの2つを掴んで取り出す。
「さあパイン、ソレワターセの種だよ」
指の間に2つの種をはさみ、パインの眼前に楽しそうにかざすダークピーチ。
「・・・ねぇ・・・また変なことするの?・・・」
射精できる胸に種で改造されてしまったことで、種を見たパインの顔に怯える色が見える。
「気持ちいいことだから、心配しなくていいよ」
そういいながら、ダークピーチは手を伸ばして、パインの胸を下から支えるように揉む。
「あっ!・・」
思わず声をあげるキュアパイン。
「パインの胸は精力絶倫だからね。ほら、もう発射態勢になってる」
全身からは力が抜けているのに、なぜか胸だけは熱く激しく感じるのが悩ましい。よく見ると乳首から透明な液が滲み出ている。はたしてダークピーチが説明する。
「その液はねカウパー液って言ってね、射精の前に滲み出てくるの。我慢汁とか先走り液なんても言うよ」
ダークプリキュアは豊富な性的知識をインプットされている。彼女らが本来知るはずの無い淫らな言葉が、淀みなく口から溢れてくる。
「でも、パインのカウパー液には特殊な能力があるんだ。それはね、どんな生物でも犯すことができるように、相手を変えちゃうんだ」
「!?」
キュアパインにとってダークピーチの言うことは意味が分からない。ただ、それが畏れるべきことだということは、これまでの仕打ちで散々と身に染みている。
「お願いだから・・・怖いことはやめて・・・」
「あれえ、全然怖くないよ。気持ちいいことだよ。もっともラビリンスに忠誠を誓うっていうのなら、考えるけどね」
「そ、そんなっ!・・そんなことできないっ・・・・」
「じゃあ、続けよっか」
パインがそう言うのを予見していたかのようだ。ダークピーチは楽しげに2つの種子を両手で掴み、それぞれをパインの胸に近づけた。
「さあ、楽しんでね」
ダークピーチが種をパインの勃起乳首に押しつけた。
「あっ、痛いっ!」
強い力で押しつけられているので痛みを感じる。種皮の固い感触が乳首に伝わってくる。しかし次の瞬間、その感触はがらっと変わっていった。
「えっ!?」
接している部分の種皮がスリットのように裂け、パインの勃起乳首を中に引き込んでいく。その外見は、まるで種に女性器が現れたようだ。中では瑞々しい果肉がまるで膣壁のように乳首を締め付けて刺激する。
「い、いやーーっ!」
「気持ちいいでしょ。オナホに挿入してるようなものだもん。自分の能力で、こんな素敵なことができるんだよ」
ダークピーチに続いてダークベリーも後ろから胸を揉みながら囁きかける。
「素敵な躰ね。ほんとに羨ましいわ」
パインは、種の女性器を犯すおぞましさに目をつぶり、顔をそむけて耐えている。だが、疑似とは言え初めての挿入は、えも言わぬ快感をもたらすものだった。種子の中は疑似膣肉が名器のように蠕動して乳首を妖しく刺激している。そもそも胸を改造されたときに、挿入して精を放つという牡の本能が、パインの脳裏に自動的に刷り込まれてしまっているのだ。
(・・・はぁ、はぁ・・・)
キュアパインは自然と熱い吐息を漏らしていた。
「ほら、もう我慢できないんじゃない?」
種をぐりぐりと押しつけながらダークピーチがねっとりと囁く。
「あぁーっ!」
「ほら、こんなに張っちゃって、早く出したいって胸が言ってるわよ」
うしろから胸を揉むダークベリーも淫らに誘う。
「い、いやっ! もう・・・・出したくない・・・・」
「嘘だよ、気持ちいいことなんだから我慢しなくていいよ」
事実、パインも我慢の限界に来ていた。
(こんなことしちゃ、だめなのに・・・なんで気持ちいいの・・・)
「さあ、たっぷり出してねっ!」
闇の快感に誘うダークピーチ。限界のパインが声をあげる。
「あっ!・・・もうだめ・・・・許して・・・また来てるっ! いっぱい来てるーっ!」
全身を震わせ、上を向いて絶叫するパイン。
「・・・出ちゃうっ!・・・出ちゃうのーーっ!!」
同時に双乳の先端から牡ミルクが噴出し、種子の奥深くへと中出しされる。パインの濃厚な精は一滴残らず吸収され、脈動を繰り返すごとに、種はひとまわりずつ大きくなっていく。
「・・・なんで、こんなこと・・・あぁっ、止まらないっ!」
パインの射精はすぐには終わらない。ピンポン球程度だった種がテニスボールほどに膨張したところで、ようやく射精が終わった。
ダークピーチが2つの種を引き抜き、後ろから胸を揉んでいたダークベリーも手を放すと、力を使い果たしたパインは、ぐったりと前に崩れ落ちた。
「すごーい、思っていた以上だね」
膨らんだ2つの種を両掌で弄ぶダークピーチが、感心したように声をあげる。種皮の女性器状の器官は消えているが、種の周りには太い葉脈が、まるで勃起した男性器のように浮き出ており禍々しさを増幅している。
ダークピーチが得意げに説明する。
「うふふ、パインが出したのはね、ただのザーメンじゃないんだ。プリキュアの力とか能力とか、そういうものも濃縮されているんだよ。だから、力を吸収したこの種は凄くパワーアップしてるんだ」
「・・え?・・・」
途切れそうな意識のなか、パインの耳に恐ろしい言葉が聞こえてくる。
「プリキュアの力を持ったソレワターセ、『キュアソレワターセ』といったところかな。想像してみて、自分の力を授けたソレワターセがラビリンスのために町で暴れるの・・・」
そこでダークピーチは言葉を止め、さらに邪悪さを唇ににじませる。
「素敵でしょ。ノーザ様もお喜びになるわ」
(・・そ、そんな・・・)
大量射精のエクスタシーで放心状態のキュアパイン。そこに響いてきた悪魔の言葉の衝撃。快楽の代償の絶望にパインの意識は途切れていった。
「あれっ、失神しちゃったかな。気持ちよかったもんね」
ダークピーチは無邪気だ。
「この快感からはもう逃げられないわよ、パイン」
ダークベリーも声を合わせる。
「そう、もっと全てを忘れるくらいに気持ちよくしてあげるよ」
横たわるパインを見つめる二人のダークプリキュア。不敵な笑みを絶やさない二人は、さらなる淫夢にパインを誘おうとしていた。
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